表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕たちの7日間戦争  作者: たまきまた
6/19

第6話 新しい仲間


防衛省からの模擬戦依頼を受け、静岡県の自衛隊駐屯地で行われる占拠ビル制圧訓練の詳細が僕たちに伝わってきた。


実際に自衛官達が訓練している様子の映像を提供され、自衛隊レンジャー隊員の方から使用する武器や基本的な作戦内容を詳しく説明してもらった。


そこから必要なロボットの設定や導入台数の決定と製造、設備の追加や人員確保など、一気にやらなくてはならない事が山積みになった。


父は開発室でロボットの追加製造に追われ

僕とテンカさんはチームのユウとノラを加えて模擬戦をどう攻略するか考えていた。


タケシ「現状やはり僕たち以外にもう1チーム必要ですよね」


ユウ「5階建のビルの部屋にランダムで1箇所に人質が配置されて、救出と敵の武装解除か…」


ノラ「要人救出とかの模擬戦ですね!めっちゃワクワクしますね」


テンカ「日本代表の最終戦で当たったショウちゃんのチームに連絡とってみようか?」


タケシ「ショウさんのチームが来てくれるなら100人力ですよね」


ショウさんのチームは日本代表を決める大会の決勝戦で5試合のうち僕たちは2敗している。勝ち取った3勝もかなり追い詰められため、どちらが日本代表になってもおかしくないくらい実力の差は近かった。

実際、色々な大会で何度も対戦したし、何度も勝ったり負けたりしているライバル関係でもある。



数日後、テンカさんからオファーを受けたショウさんのチームと開発室で顔合わせをする事が出来た。




ショウ「いや〜話しを聞いた時はビックリしたけど、このなに?パッペー君?本当に凄いね!」


モコ「タピオカミルクティを買うのに並ばせたいですね。私も1台欲しいです」


なつみ「でもさ、アタシ達がこれに参加して何か意味ある?何か貰えるの?携帯もないし、動画も撮影したらダメっぽいし〜、家で生配信してたほうが良くね?」


トミィ「僕はやってみたいなぁ模擬戦とはいえ自衛隊とバトルなんてこの機会を逃したら一生できないですよ」


個性の強い4人に僕たちは圧倒されそうになった。


タケシ「なつみさん、この件を引き受けて頂くだけでメーカーから1人あたり1000万円の報酬を約束されているんですけど、どうでしょう…」


なつみ「それを先に言いなさいよ!そんなん私ひとりでもやるわよ!」



そんなこんなで僕たちは8人となり、模擬戦へ向けて訓練を開始する事になった。




〜静岡県 富士山駐屯地〜




テンカ「ん〜最高!この自然に囲まれた感じ、息してるって感じだよね!」


なつみ「家が1番だよ家が〜…何か汗の匂いしかしなさそうじゃん」


ショウ「なつみ、お前自衛隊の基地に来るのにも上履き履いてきたの?徹底してるね〜」


なつみさんはいつもツインテールと3Lくらいの大きなTシャツ、白い靴下に上履きを履いている。強烈なのはTシャツのプリントされた文字が色々なパターンがあるのだか…


今日の文字は「殺戮さつりく兵器参上」と大きく書かれている。


タケシ「なつみさん…模擬戦の当日はもう少し控えめな文字のTシャツで…お願いしますね…」


なつみ「うっせーなぁわかってるよ!いちいち私のファッションにゴチャゴチャ言わないでくれる?ウツワがちっせ〜んだよ男のくせに!オチョコかよ!」


ノラ「僕は好きですよ、なつみさんのファッション」


なつみ「ノラ、あんたロリコン?」


モコ「もう行きましょう、はやく終わってタピオカミルクティを飲みに行きたいです」


色々なドタバタがありながらも、僕たちはロボットの最終調整を富士山の元で進めていった。



ある日、パッペー君にサーモカメラ(熱源を画像として表示するカメラ)を搭載した時だった。


ショウ「これはヤバイな、チートだろ!」


(チート:ゲームを有利に進めるため、ゲーム制作者の意図しない動きをさせる不正行為の事)


タケシ「これは控えめに言って最強ですね…」


サーモカメラを導入して飛躍的な進化を見せた部分があった。それはパッペー君のエイムアシスト(照準補正機能)だ。


熱源を感知して人間と思われる物体を瞬時に判断し、武器の照準を自動的に頭部へ合わせる事が出来るようになった。


ゲームの世界では反則技だ。


なつみ「自衛隊全員即死じゃん」


タケシ「模擬戦で使われる銃はレーザー交戦装置と言って、銃から発射されたレーザーが相手の衣類に接触すると弾が当たりましたという判定を下すシステムを使用しているので、パッペー君の攻撃で自衛官が死ぬ事はありませんよ」


なつみ「わかってるよそんなこと!冗談も通じねーのかよ頭ロボットになってるじゃねーの?!」


ユウ「まあ、まあ、でもこれでかなり有利になったな。ロボットの強みと言える。」


トミィ「しかも、こっちは撃たれても死なないんだからね、ロボコップ状態だよなマジで」



僕たち中で最高の状態と言えるロボットが完成し、模擬戦当日を迎える事となった。



この時、父の誘いで僕が開発に加わってから1年という月日が流れていた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろしければ広告下の【☆☆☆☆☆】より評価、又はブックマークしていただけましたら、創作活動の大きな励みになります! 素人なのでコメントにて感想やご意見など頂けるととても嬉しいです!よろしくお願いします^_^
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ