登場人物
※作中のネタバレを含むこともあるので、読まれる場合は了承の上でご覧ください。
大上伊織
5月15日生まれ。A型。
実家は「大上神社」。家族構成は父、母、祖母、兄、姉が二人(双子)。末っ子だが、わりとしっかりしている。甘えるよりも甘やかしたい。
家系が特殊で、言い伝えでは獣の狼の血が身体に流れていると言われており、その影響なのか鼻や耳が良い。また、一度欲しいと思った好きな人に強く執着する性質を持っている。
大学受験の日に出会った赤月の優しさに触れて、もう一度、彼女と会うために受験では高得点を取って、見事に合格する。
高校生の時までは周囲だけでなく自分自身にさえ興味も熱も沸かない、冷めた人間だった。そのため、物事に対する執着は全くなかったことを自嘲する節がある。そのことを恥じており、赤月には知られないように振舞っている。
赤月のことを溺愛しており、大きすぎる愛ゆえに変態的なことを発言したり、行動したりしている。
八方美人で人当たりが良く、文武両道である上に、容姿も整っているため、多くの女性から熱い眼差しを受けているがさらりと受け流している。料理、掃除、洗濯と何でも出来る。得意料理はたこ焼き。
本当は早いこと、赤月と恋人として付き合って食べてしまいたいと思っているが、怯えられたくはないので、ゆっくりと慣れさせて、囲って、それから味わいたいと思っている。
赤月本人には知られていないが、彼女から貰ったものなどは「赤月さんコレクション」として、部屋のとある場所にまとめて隠してあるらしい。
赤月千穂
10月20日生まれ。O型。
家族構成は父、母、祖父、祖母、弟、妹。末っ子のように見られるが、しっかり者の長女である。おっとりとしているが、見知らぬ他人に気遣いが出来る優しさを持っている。
大学に入学早々、何故か大上に好かれてしまったことを疑問に思っているが、次第に彼が持っている好意と厚意に心が揺らぎそうになっている。
大学の図書館でアルバイトをしており、将来は司書になりたいと思っている。
幼馴染である山峰と冬木との仲は良く、休み時間などは一緒にいることが多い。
また、小学生の頃にとある出来事によってトラウマを抱えており、自分のことを弱くて勇気を持てない人間だと思っている。
大上があまりにもぐいぐい来るので、つい流されがちになってしまっている。
人見知りが激しく、気弱であるため、人の後ろから様子を窺うような性格をしているが、たまにはっきりと自分の意思を主張する時もある。
家事全般を得意としている。得意料理は祖母直伝の野菜の煮物。
山峰小虎
6月13日生まれ。O型。
とある武道の道場の孫。家族構成は父、母、祖父、兄が二人と弟。唯一の娘であるが、息子達と変わらず、武道を教え込まれて育って来た。たまに男のような言葉遣いで話すのは環境の影響である。
本人としては可愛らしいものや美味しいものが好きだが、公に出来ないでいる。
そのため、小虎という名前から「ことちゃん」という呼び名を付けてくれた赤月には心底、感謝しており、実の妹のように溺愛している。
武道に長けているため、極力は拳による問題解決はしないように努めているがたまに手が出そうになっている。脳筋だが筋がいいのか、どのようなスポーツもあっという間にコツを掴むことが出来る。
快活な性格をしているため、わりと社交的でもある。冬木とは一応、恋人同士だが赤月が居る手前では恋人らしいことは全くしない。甘い雰囲気にはすぐに赤面するタイプである。
家事などは上手くはないため、赤月や冬木に手伝ってもらうこともある。
料理はどんな食材も切って焼けばいけると思っている。目玉焼きを作る際は三分の二の卵が粉砕する。
冬木真白
1月12日生まれ。A型。
家族構成は父、母、姉、弟。幼馴染三人の中では最も常識人でもあり、そして常に冷静である。
名前と容姿が女の子のように思われることを気にしていたが、赤月に「格好良くて、素敵」だと言われたことで考えを改める。赤月を妹のように大切にしているため、彼女の敵だと認識した者には容赦がない。
情報収集や情報操作を得意としており、その技術は大上が引くほどである。運動は出来ないが頭が回るため、背後から操る参謀タイプだと思われている。
女子が苦手で、赤月と山峰以外の女子には冷たい態度で接している。そもそも、友達が多くない。
コーヒーを淹れることが好きで、喫茶店でアルバイトしている。所属している学部では経済と経営を学んでおり、いつか自分の店を持ちたいと密かに夢見ている。
料理はわりと出来る上に、作るものは大体がおしゃれな料理ばかりである。