後奏31
「もしかしてルルカさんの舞そのものが悪しき物から人々を護る癒しとなるのですか?」
リリアがそうたずねると、おばばはすっとめを細めてつぶやいた。
「正解」
ーこのひよっこ、ぼーっとしていそうで案外聡いのかも。
行動型のルルカと頭脳型のリリア。
うまく出来てるもんだね···
おばばは眠り続けるルルカの方へ視線を向け、隠された真実を語り始めた。
「癒やすには、力がいる。
食べたもんを力に変え、無意識に人々を護っていたのさ。
ただ月神祭は数が多過ぎた。
たりなきゃ自分自身を力に変えて癒やす。
だから限界がきてぶっ倒れたのさ、バカ娘が!」
「自分自身?まさか、ルルカは···」
ハルフォードは嫌な予感がして言葉を濁した。
「そう、あの子はあんたを護るために舞ったのさ。
あんたがいなくなって身元確認に役人が来た時、
必死に弁護してた。
疑いが晴れ、世継ぎの君の護衛騎士になった事も知ってたのさ。
それに、この箱の中身を見てご覧」
おばばはルルカの枕元にある小箱をハルフォードに手渡した。
箱の蓋をそっと開けると、1本の色あせた髪結い紐が大事そうにしまわれていた。
それを見つめるハルフォードの瞳から一筋の雫がこぼれ落ちる。
「お前さんが姿を消した後、小物屋の親父が届けてくれたのさ。
この子はそれを後生大事に持っていたんだよ。
もうお前さんとは身分が違うから、あえないと覚悟の上で」
ぐっと歯を食いしばり、一言。
「俺が必ず目覚めさせる!」
「私も協力します!」
リリアも力強く宣言した、
確かに店の親父は届けてくれたけれど、実はおばばがずっと保管していた、
その上、ハルフォードのことなんてちっとも気にかけていなかったのだ、
哀れ、まんまとおばばの計略にころっとはまったよゐこたちだった。
ーふぉっふぉっふぉっ~(ノ´∀`*)




