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後奏29
「お前さんたちは"夢魔”についてどのくらい知ってるかい?」
おばばの質問にいち早く反応したのは、リリアのほうだった。
「人々の眠りを妨げる悪しき物のことですね!」
「さすが巫女だね!
きちんと精霊伝説を学んだようだ、感心感心」
リリアはちょっと得意そうに語った。
「巫女長様が寝る前にいつもお話してくださいましたから・・・」
「あの子にしては珍しいね〜面倒くさがり娘が」
巫女長様のことをよく知るふうに話すおばばに
ちょっと驚いていると、ハルフォードが解説してくれた。
「これでもおばば殿は舞の名手でね、確か巫女長様は
教え子だったはずだ」
ゴイン!
「あいた!」
「これでもは余計じゃ」
そこへんにあった薬壺で思い切りこづかれ、涙目できっと睨みつける。
「痛いじゃないかくそば、モゴモゴ···
おばば、ど、の」
「ふぉっふぉっふぉっ。
無理はよさんかへたれボウズが」
二人のやり取りを見ていたリリアが思わずつぶやいた、
「素敵♡」
「「··········」」
リリアの感覚のつぼが理解不能で思わず黙り込んでしまったおばばとハルフォードであった、




