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後奏28
薬草師のおばばのいる場所に案内され、お互いの自己紹介も簡単に済ませた後
さっそくおばば節が炸裂した。
「長、あんたは邪魔だ。
とっとと出ていきな!」
「おばっ-----、ヘタレぼうずとかわいいルルカを二人っきりに
しろというのか!!
おおかみの前にかわいいこじかを落としていくようなもんじゃないか!」
「寝言は寝てるもんがいうもんさ。
寝てるもんに襲いかかるようならあたしがおおがまで
頭かちわってやるから安心おし!」
「なにが安心できるもんか!!
ここに残る!」
「でてけ」
「やだ」
「きえな」
「絶対にやだ」
二人の不毛なやり取りにごうをにやしたハルフォードが一言告げる。
「馬車の中で待たせている美しい女性のおあいてをお願いしたいのですが」
「すぐ行く!」
ビュン!
長は光の如くさっていった。
「長の扱いがうまいじゃないか!
いろいろ学んだようだね。
ぼうず」
「ハルフォードです。おばば殿」
「それじゃ本題に入ろうかね」
思わずごくんと飲み込む二人であつた。




