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後奏27
朝になり天気も回復したことから、ミスカは月神殿へと帰っていった。
ハルフォードとリリアは、領主婦人の用意してくださった馬車で
薬草師のおばば様にあいに行くこととなった。
車中二人きりにはさせられないと、ノアさんが同伴することになり
馬車の中は大層賑やかだった。
「それで若君様はなんておっしゃったと思います?」
「なんておっしゃったのですか?」
「ノアさん、そんな昔話もういいじゃないですか!」
もっぱら世継ぎの君とハルフォード兄弟の暴露話に花がさき
聞きたがるリリアと阻止しようとするハルフォードの漫才みたい
なやり取りに笑い声が耐えることがなかった。
そうして馬車は到着し、ルルカの所へ案内されたのだった。




