後奏23
マルーカ様の言葉に驚き、しばらく黙り込んでいたリリアだったが、
思い切って一言。
「行ってきます!」
そう言って椅子から立ち上がると、駈けだしていった。
しかしもともとどんくさいところがあり、それが災いして
椅子にけつまずいて倒れるやいなやー
ドサッ。
すわっ、顔面激突!!
と、思いきや、目の前にはたくましい胸板がー
「ぎょげはああああ!!」
乙女の叫び声としては、あまりにも残念な叫び声がこだまする。
「っぶ、あはははは。
いや、笑って申し訳ない・・・
お怪我はございませんか?」
「・・・は、い。
大丈夫で、す」
ずっこけたリリアをハルフォードが身の軽さでさっとカバーし、
顔面ゴチンを回避してくれたのだった。
ーオトコノカタッテ、タクマシイノデスネ・・
初めての体験にぽーっとしてしまっているリリアにミスカが
追い討ちをかける。
「あら、お二人様、いい感じ♡」
ハルフォードには苦笑いを浮かべ、一言バッサリ。
「俺はルッカ一筋ですから!」
「・・・・・」
※マルーカ様の心の声
ー相変わらず空気の読めない堅物バカ男!!
ようやく雨が上がり、太陽が顔を出す。
暗い部屋の雰囲気を和らげるかのように
日差しの尾が部屋の中へと伸びてきた。




