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後奏22
「さあこれで気が済んだでしょう?
これから大切な話をしますから、
あなたも聞いていてちょうだい、ハルフォード」
マルーカ様に促され、ハルフォードも席につき
大切な話が始まった。
「実は、風の一族の薬草師様から
ご依頼があり、リリアさんとハルフォードに
ぜひお手伝いいただきたいことがあるそうです。」
「風の一族の薬草師様?」
リリアが不思議そうにたずねると、変わりにミスカが答えてくれた。
「ルルカさんのお師匠様で、薬草師界のレジェンドよ!
いろいろな知識が豊富で、薬草師の憧れなの」
「性格は非常に腹黒いですが、確かに頼りになる存在です」
ハルフォードが茶々を入れると、マルーカ様がたしなめた。
「ハルフォード!控えなさい!
若君の命の恩人に向かってなんて失礼な!」
「申し訳ありません」
なまじおばば様の実態を知る本人としては、
なかなか信用できない存在なのだ。
「その方が私たちにどういう御用件なのでしょうか?」
リリアがたずねると、マルーカ様はハルフォードに向かってうなずいてから
語り出した。
「舞姫さんの目覚めに関することです」
「!!」




