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後奏18
領主夫人は部屋にはいると話し始めた。
「若君様、リリアさんが婚約をご辞退したいともうしておりますの」
世継ぎの君はむっとした顔をして答えた。
「それは、誰が言い出したことなんだ?
私は結婚する気はさらさらないし、
ましてやハールを一人になんてできるものか!」
「待って下さい!
俺は関係ありませんから!!
勝手に巻き込まないで下さい!!」
ハルフォードだ慌てて否定すると、
領主夫人はあきれ果てた顔をして大きなため息をついた。
「まったく・・・相変わらずですね、スキスキ病は。
だからこそそれが心配で国王様御自身がこの話を
言い出されたのですよ」
「父上が?」
驚いて言葉がでなくなった世継ぎの君なのであった。




