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フィルイン
はぜる薪の音で、ふと、我にかえる。
遠い昔に別れた妹と同じ顔をした少女の顔じっと見つめる。
あの時から、幾千回の夜と昼を数えただろう。
あの時、あの子が言った予言通り、
この世界にふたたび危機が訪れようとしている。
そして、
自分と同じ顔をした二人の少女がこの時代に現れた。
ー性格は、あなたの方がもっと常識があったかもね。
でも
人を愛する心は、あなたと同じでとても深いわ。
だからこそ、
長い怠惰な時を超えることより、
短くても
愛する人と同じ時間を過ごすことを選んだのでしょう?
パキン。
問いかけに答えはなく、
薪がはぜる音だけが
静寂を破る。
いつかきっと、ふたたび会える時がやってくるわ。
その時は、
遠い日の約束が果たされる日は、もう近い。




