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後奏11
顔が瓜二つの女性が、別れを惜しんでいる。
ー本当にいってしまってもいいの?
もう二度とここに戻れないのよ。
ーごめんなさい。
覚悟は、出来てるわ。
ー私よりも、・・・なのね。
ー違うわ!
比べられる存在ではないわ,
あなたも、あの方も。
ーそうね、意地悪いってごめんなさい。
そうしてポロポロと涙を流す。
そんな女性をぎゅっと抱きしめ、優しく語りかける。
ー時が流れて、また、危機が訪れたとき
必ずこの世界を守る私たちが現れるわ。
私とあなたのように、。
その礎となるのよ、あの方とわたしで。
だから、待っていて!きっと会えるから。
ーええ、待っているわ。
ずっとずっと、だから、また、会いましょう、必ず!
ーええ、必ず!
そうして二人は別れていった。
目覚めた時には何も覚えていなかったのに、
涙だけは流れていたのが不思議だった。




