後奏6
朝食も済み、ノアさんが用意してくれた服に着替え
鏡の前で髪を整えてもらった。
「本当に綺麗な御髪ですね。
毎日どんな手入れをされているのですか?」
ノアさんにたずねられ、しばらく考えて答えた。
「月神殿の薬草師巫女のお姉様が作って下さる洗髪剤を使っているだけです」
「まあ、神殿の薬草師さんお手製なら、どうりでつやつやになるはずですわね」
同じ神殿の仲間を褒められると自分も褒められたような気がして
思わず微笑んでしまう。
「まあ!素敵な笑顔ですこと。
そんな笑顔を向けられたら、男なんてみんな虜になってしまいますわね。
実際昨日の舞をみた方々から、求婚の問い合わせが殺到しているのだそうですわ」
ー球根?
どうしましょう!
私植物には全然知識がないのに・・・
困ったわ、あ、私じゃないんでしたわ!
舞ったのはルルカさんですもの。
でも、私が舞ったことになっているし、
どうしたらいいのかしら?
変な勘違いで百面相をしているリリアの顔を面白そうに眺めていたノアが
突然思い出して叫んだ。
「いけない!大切な用事を忘れていました。
奥様が面会を求めていらっしゃいます」
「え!!」
突然のことに、絶句するリリアなのだった。




