後奏4
「それはそうと、リリアさんは控え室にお戻りになられなかったようですが、
直接宴にお出になられたのでしょうか?」
リリアが不安そうに尋ねると、姉巫女たちはばつが悪そうな顔を見合わせて
語り出した。
「私たち、つい有頂天になってルルカさんのことをすっかり忘れてしまっていたの」
「後で宴に合流するのかなとは想っていましたけれど」
「宴でも舞のことを皆様方とてもほめておいででしたわ」
「そうそう、世継ぎの君様からもお言葉を頂戴したのよ」
「初めてお会いしたけれど、とても素敵なお方でしたわ♡」
「ええ、ほんと!特に瞳が・・・」
「お姉様方!!」
突然リリアが珍しく大きな声をだした。それも、怒った口調で。
「私たち、とてもひどいことをしたのですよ!
恩人に対して礼を欠いたばかりか、ほっておくなど言語道断。
浮かれてる場合ではございません!!」
「「「「ごめんなさい」」」」
「フフフ、あなたも私に口調がにてまいりましたね、リリア」
「「「「「巫女長様!!」」」」」
戸口にいつの間にか立っていたのか、巫女長さまと
食事を持ったノアさんのすがたが。
「リリア、今日は大事をとってこちらのお屋敷にお世話になりなさい。
さあ、あなたたちはおいとまいたしますよ」
「えっ!」
突然のお泊まり宣言に、目を白黒させるリリアなのだった。
その頃、月神殿に使いのものが到着していた。
言付けられた舞の衣装とともにー




