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後奏2
「イケメン酔い?
あの、それは、どういう病気なのでしょうか?」
リリアがおずおず尋ねると、ノアさんはにっこり笑って答えた。
「ふふっ、申し訳ございません。
そんな病気は存在致しません。
リリア様はハルフォード様に熱く迫られて、
気を失ってしまわれたのです」
「ハルフォード様?っあ!」
思い出した!
舞いが終わるのを控え室でまっていた。
終わってお姉様方がお戻りになり、宴の話をしているところに
男の方が入って来られてじっと見つめられているうちに
気が遠くなって・・・
「巫女長様いわく、“男性恐怖症”なのだそうですわ。
無理もございません。
月神殿は、王族と御領主様以外の男性は
入殿が許されていないのですから。
でも、ハルフォード様のようにイケメン男子に
熱く見つめられたら、女なら誰でも
イチコロですもの♡」
「?????」
顔を赤く染めながら熱弁をふるうノアさんに
ついていけないリリアなのだった。
噂の本人は、想い人に気づいてもらえないばかりか、
気絶させてしまうという落ちが付いて、
海よりも深くおちこんでしまったのは
言うまでもない・・・・・・




