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後奏1
居心地のいい布団に半ばうもれるような状態ではっと目覚める。
がばっと起きあがるが、くじいた足首に痛みを感じて思わず声を上げた。
「あいた!」
「大丈夫ですか?」
すぐ側で声がした。
涙目で声のしたほうをみると、心配そうにこちらを見つめている女性が目に入った。
「私は奥方様にお仕えしているノアと申します。
ごきぶんはいかがですか?」
「あ、いえ、大丈夫です」
「くじいた足は大丈夫ですか?
薬師を呼んで参りましょうか?
それとも他の皆様にお伝えしましょうか?」
次々とかけられる言葉にどう答えてよいか分からず
状況を訪ねてみた。
「なぜ私はここにいるのでしょう?」
ノアさんはにっこりしてこう答えられた。
「イケメン酔いされたのです」
「???」
全く状況が分からず、ふあんがひろがるリリアであった。




