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間奏18
おじい様は国王の座を辞した後、辺境の地にこもり
おばあ様とふたりで静かに暮らしていたらしい。
国政について口出ししなかったのは、息子の嫁が我が子を置いて
隣国へ帰ってしまった責任をとっての引退だったからである。
もともと豪快な性格と大きな体つきから“熊王”の愛称で民から慕われていた。
そんな穏やかな日々も、孫息子の危機の知らせで一変した。
取り敢えず駆けつけたもののたいした対処ができずに
苛立ちを募らせる一方だったところに、もう一人の孫という救世主の
おかげでいきを吹き返したのである。
謀反の疑いははれたもののまだまだ不安定な立場であることを憂い
取り敢えず引き取って帰ってきたというしだいだったのである。




