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間奏16
「待っている間、朝食でも召し上がってください。
ハルフォード様がこられるとのことで、お父上様が
準備を命じられたそうですよ」
テーブル一杯に並んだご馳走に、もう興味はわかなかった。
それでも、国王様の好意は嬉しかったけれど。
(おばば様の煮込み汁が食べたいな)
「部屋へ戻ります。ロイ、案内を頼みます」
用はすんだとばかり、椅子から立ち上がり扉に向かって歩き出したその瞬間、
バターン!!
扉が思いっきり開き、ひげもじゃの大柄な男の人がドカドカ入ってきて叫んだ。
「薬をくれた奴はどいつだ!」
しまった!やっぱりだめだったんだ。
でも、罰は甘んじて受ける覚悟だったから、逃げないで答えた。
.「俺です」
大男はぎろっと俺を睨んだ。
あっ、ダメだ。
ふう~っと意識がとぼうとした瞬間、なぜか俺は、空中をぐるぐる舞っていた。
「ガッハッハッ、でかしたぞ、ちび助!
孫が目覚めたぞ!」
抱き上げられブンブン振り回されながら、俺は、もう意識をとばしていた。
大男は、俺のおじい様、ラストール侯その人だったのである。




