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間奏8
馬車に無理やり乗せられ、随分と長い距離を走った。
だんまりをとおしていたものの、いつの間にか俺は、寝入ってしまった。
夢の中で、プレゼントしようとしていたリボンを握りしめ、
舞いながら去ってゆく彼女を必死で追いかける。
しかし、その姿はどんどん遠ざかり・・・
「待って!!行かないでくれー」
自分の叫び声で目が覚めた。
はっと目を開くと、見知らぬ天井が目に入った。
ガバッと起きて、当たりを見回す。
高級そうな調度品。
ふかふかで沈みそうな寝台。
広くて清潔な部屋。
「ここは、どこなんだ?」
コンコンコン。
控えめにノックの音がして、声をかけられる。
「ハルフォード様、お目覚めでいらっしゃいますか?」
布団にガバッと潜り込み、いないふりを決め込む。
すると、
「あっ、お待ち下さい!
グレディアス殿下!」
慌てて引き止める声がして、扉がバーンと開かれる。
「おい、弟!
さっさと起きろ!
一緒に朝餉を食べるぞ♡」
異母兄グレッド兄上との衝撃的な出会いであった。




