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間奏4
「お腹いっぱい食べたら、そこへんにある毛布にくるまって休みな」
「ありがとうございます。
ま、あわわ、おばあさん」
顔は怖かったけど、優しい人だった。
毛布をさがすと、すでに先客がすぴすぴと寝息をたてて眠っていた。
「おやすみなさい」
そっとつぶやいてとなりに畳んであった毛布にくるまってめをつむる。
誰かが歌っている。
♬おやすみなさい おやすみなさい
月の涙の実の生る大樹
暗き魔の物払いたもう
白銀の刃で舞い咲く乙女
われらに祝福もたらさん
いつの間にか眠りに落ちて、夢をみることもなく深く、深く。
そうして、パチッと目が覚めると、ひげもじゃのいかつい男の顔が
目にはいった。
「うぎゃあああああああ!!」
後から思えば、あそこで過ごした数日は、
本当に濃いいいいいいいいい日々だった。
いろんな意味で。




