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間奏2
「ほっといてくれ!
あっちに行け!」
俺はもう何もかもがどうでもよくなり、投げやりな態度を彼女に対して取った。
せっかく声をかけてくれたのに、むしろイライラをぶつけてしまったのだ。
バカな俺。
幼い俺。
ヘタレな俺。
でもあの時は、どうしようもなかったんだ。
「もしかして、おじたんたちが探しているのは、おにいたんなの?」
「えっ?」
いわれて初めて周りに気を向けると、誰かを探して駆け回る人々の声がしている。
「やだ・・やだ・・行きたくない・・・」
突然抱きついてきたあの男の人に捕まったら、とんでもないことに巻き込まれそうな気がして
だんだん怖くなってきた。
実際その予感はあたっていたけれどー
「うん、わかった。
こっち」
ぐいっと手を引かれ、走り出す。
どこをどう走ったか分からないくらいあちこち駆け回って、ようやくたどり着いた先は、
こわ~い魔女のねぐらだった。




