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前奏25
全員の視線が巫女長様に集中する。
「あ、あの、巫女長さま?
どうかなさいましたの?」
リリアがおずおずとたずねると、
「ほほほ、私としたことがお行儀悪いわね。
ひさしぶりに舞ったので、少しつかれたのでしょう。
皆さんはそのまま続けて下さい。
私は部屋で休んで参りますね」
そういうと、長さまは青い顔のまま部屋へ下がっていった。
みなが心配そうに見守る中、ルルカが一言。
「コウネンキショウガイじゃね?」
「「「「「「違います!」」」」」」
6人の巫女がそろって否定する。
さて、部屋に戻った長さまは、ドサッと椅子に腰を下ろすと
ふーっと、大きくため息をついた。
「驚いた!
あそこでまさかお師匠様の名前が出てくるなんて・・・
どうりであのこの舞が素晴らしいはずだわ」
ルルカの舞の教え手は、長さまの舞の師匠でもあり、
なく子も黙ると言われた当代きっての舞手でもあったのである。




