前奏24
お茶が用意された食堂には、姉巫女たちもそろっていた。
巫女長様が席につき、お茶会が始まった。
リリアは先ほど見たルルカの舞の感動が冷めやらず
なかなか食が進まずにいた。
お茶菓子を休みなく口に放り込んでいたルルカはふとてを止め、
リリアにむかってたずねる。
「リリアさんとやら、腹でも壊してんのかい?
何なら薬、調合してあげるよ?」
「ありがとうございます。
感動で胸が一杯で・・・」
「カンドー?
聞いたことない病気だね。
それ、持病?」
二人のちぐはぐな会話を聞いてると、
初めてであったはずなのに、ずっと一緒に暮らしていたような
馴染み具合だった。
ーあのおかたが生きていらっしゃれば、
毎日こんなふうに
おだやかな風景がみられたでしょうに・・・
二人の産みの親を知る長様は、
心の中でそっとためいきをつく。
その場の雰囲気をかえるかのように
ミスカが切り出した。
「それはそうと、ルルカさん、朝露草の回収ありがとうございます。
あなたは薬草にもお詳しいのですか?」
「んあ?まあひととおりかな。
赤ん坊取り上げる以外はね」
「誰に教わったのですか?」
「くそば、モゴモゴ・・・アストレラばあさんだよ」
がちゃん。
みんなが注目する中、長様がカップを倒し顔を真っ青にして
呆然としていた。




