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月下の舞姫と 堅物騎士の ラプソディ    作者: アニィアンニンドウフ
22/116

前奏21

シュッ、シュンッ、トン、ッス、トンッ。


空切る刀の残像は、流れるようにしなやかで、

舞手の顔には、慈愛に満ちた微笑みが。


初めて舞うのに、まるで昔から当たり前に舞っているような印象を与える。



その上、前半の4人の先輩巫女とも息がぴったりで、

巫女長本人も予想外の出来だった。

(これほどの舞とは、本当に驚きだわ!

 リリアなみ、いいえ、それ以上かも…)


そうして、舞が終わりあたりが静寂に包まれる。


舞ったものたちも、みていたものたちも、えも言えぬ感動にこころふるわしていたその時、


グギュウウウキルルキルヘコン。


ひときわ大きな腹の虫が泣いて、

バッターンンン。


「「「「「「ルルカさん!!!」」」」」」



うつぶせに倒れた残念娘は、微動だにできなかったのだった。

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