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前奏21
シュッ、シュンッ、トン、ッス、トンッ。
空切る刀の残像は、流れるようにしなやかで、
舞手の顔には、慈愛に満ちた微笑みが。
初めて舞うのに、まるで昔から当たり前に舞っているような印象を与える。
その上、前半の4人の先輩巫女とも息がぴったりで、
巫女長本人も予想外の出来だった。
(これほどの舞とは、本当に驚きだわ!
リリアなみ、いいえ、それ以上かも…)
そうして、舞が終わりあたりが静寂に包まれる。
舞ったものたちも、みていたものたちも、えも言えぬ感動にこころふるわしていたその時、
グギュウウウキルルキルヘコン。
ひときわ大きな腹の虫が泣いて、
バッターンンン。
「「「「「「ルルカさん!!!」」」」」」
うつぶせに倒れた残念娘は、微動だにできなかったのだった。




