前奏16
取りあえず、食事をする事になり、全員が食堂に集まった。
巫女長様から説明が始まる。
「この分殿には、基本7名の巫女がいます。
長の私に、薬草師のミスカ。
巫女のレキシア、ダリア、ミレナ、フェレン、そしてリリアの5人。
門番は領主様の騎士団から昼間のみ派遣していただいております」
それぞれ紹介されながら軽く頭を下げていく。
どの巫女もにこにこしていて歓迎モード120%である。
(な~んかみんな常春の住人みたいだなぁ…大丈夫かな、これから)
心の中でそっとため息をつきつつ、対人間用の不機嫌モードで自己紹介をする。
「あたいはルルカ。よろしく」
ぺこっと頭を下げて席に着くと、巫女たちが一斉に目をらんらんとさせてルルカを
仰視する。
パンパンパンパン。
長様が手をたたき、注意を促す。
「皆さん、ルルカさんにいろいろお尋ねしたいのはわかりますが、
それは後日にいたしましょう。
ルルカさん、大したもてなしも出来ませんが、どうぞ召し上がれ。
では、お祈りをいたしましょう。
実りの精霊様に感謝を捧げます。本日もありがとうございます」
「「「「「「ありがとうございます。」」」」」」」
「んあっ?」
パンをほおばったまま、ルルカが固まってしまっていた。
(全く兄様ったら、姫君らしい奥ゆかしさを教えなかったのかしら・・・)
少し遠い目になりながら、ルルカの将来に不安を感じる長様なのであった。
「ぶふぁっくしょい、くしゅくしゅん!!」
「長、体調だいじょぶなんですかい?」
「モテる男の辛さなのさ。このくらいどおってことねえ」
「・・・・・・・・・」
仲間からはけっこうシビアな扱いを受けるライガードだった。




