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月下の舞姫と 堅物騎士の ラプソディ    作者: アニィアンニンドウフ
13/116

前奏12

「シア、おばさん。はいこれ。

 今日の稼ぎ分。これでうまいもんくっといで」

「ありがとうございます。

 いつもすみません」

「ありがとしゃん、るるねえたん」

「困ったらまたおいでな。んじゃ、またね」

ぴょんとと縁石から飛び降りた先には、目をキラキラさせたレキシアとミスかが

パチパチパチパチと手をたたきながらルルカを出迎えた。

「素晴らしい舞でしたわ!

 躍動感にあふれ、その上優雅さも兼ね備えてるし…

 これなら月刀の」

「ちょっと、レキシア!

 それ以上は他言はなりません!」

「あ、あわわ。ご免なさい」

「おねいさん方、ついてきちゃったのかい?

 多分長は待ちくたびれて酔いつぶれてっかも」

グ~リグリグリ。

こめかみをグーでぐりぐりされ、悲鳴を上げる。

「あたたたた、何スンだくそ長△♧♬♡★◎&♬♩▲★@…」

聞くに耐えない罵詈雑言が飛び出し、レキシアとミスカが目を白黒させていると

上着をぐいぐい引っ張りながら、下の方でルルカの弁護が始まった。

「おじいたん、おじいたん、るるおねいたんをやたしくちて!!

 あたちがイイコイイコちてあげるから」

ぐりぐりしてた手を止め、グルンと幼子の方へ振り向き一言。

「俺はまだ独身だあ!」

「フギャアアア!!」

そこへ街の自警団が通りかかり、問答無用でライガードを連行していった。

「っやっべ!帰ったらおしおきされちまう!

 おねいさんたち、あたいをかくまっておくれよ!」

「それでしたら、私どもの月神殿へまいりましょう♡

 男性は入殿禁止ですから安全でしてよ」

そうして今度はルルカが月神殿へと連行(?)されていったのである。

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