表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月下の舞姫と 堅物騎士の ラプソディ    作者: アニィアンニンドウフ
113/116

後奏43

「どうやったら夢魔の毒に汚染されないでいられるの?」

「月の精霊の力を持ったものの祝福を受けると大丈夫です」

「どうやったら祝福を与えることができるの?」

「月刀の舞を舞うことですね」

「それってルルカさんがしていたことなのね」


改めてルルカの舞を思い出し、 感慨にふけるリリアだった。


「あの、そろそろ実を回収しましょう!」


ミニしろわんこに促され、やるべきことを思い出した。


「どうやったら実を回収できるのかしら?」

「月刀の舞を奉納してください。

 そうすれば、実は自ら降りてきますよ」


巫女長様に渡された月刀を取り出し、 扱いやすい姿に変える。

心を無にし、人々の安寧を願いながら舞を奏で始める。


ールルカさんがいっときでも早く目覚めますように!


舞い終わり、閉じていた目を静かに開くとその瞬間


スコーン


「あいたっ!」



月光樹の実が一つ落ちてきて頭に当たり、 思わず声を出した。


すると


どさどさどさどさどさどさどさどさどさどさどさどさどさどさどさどさどさどさとさ


実が大量にまるで雨が降るように落ちてきた。


呆然としているリリアを前に、 ミニ白わんこが叫んだ。


「早く拾いましょう! そうしないと夜が明けてしまいます。

 夜明け前までに戻らないと、 次の新月までこの森に閉じ込められてしまいますよ」


リリアは慌てて意識を戻し、 かごを探して周りを見回した。

その時になってはじめてハルフォードのことをすっかり忘れていたことを思い出した。


ーそういえばハルフォード様、 大丈夫だったかしら?

「ほれ、 さっさと拾う!」


後ろで声がして思わずわず振り向くと、 ハルフォードが籠の中に実を投げ入れているところだった。


ー無事で良かった…


ホッと胸をなでおろし、自分も慌てて実を拾い始める。

拾う手の甲に雫が落ちてきたのを感じで、自分が泣いていたことに気づいた。


ーあれ、なんで私、涙が出るんだろう? 変なの


ぐいと涙を拭き、 実を集める作業を続けた。

自然と顔には、笑顔を浮かべながら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ