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月下の舞姫と 堅物騎士の ラプソディ    作者: アニィアンニンドウフ
11/116

前奏10

風花亭ではライガードがお客人とお騒がせ娘の到着を今か今かと待っていた。

育ての親とはいえ、自分に似て言葉が非常に残念な結果に終わったことに

少々焦りを感じていた。

「ちっこい頃はおとしゃま~とかいって、俺の後ろばっかりついてきたのになあ…

 いつからあんな無愛想になっちまったんだか。

 そういやあ、あの堅物ガキンチョがやってきた時には、

 まだあんなんじゃなかったんだが。

 それはそうと、いつまでかかってるんだ?」

そうして入り口から表をのぞこうとしたとたん、大きな歓声が聞こえてきた。

「まさかばか娘、また騒動をおこしたのか!!」

歓声のした方へ目を向けると、人垣ができていた。

その隙間から、何かが動き回るのが見えた。

頭一つぶん背が高いため、人垣の向こうがよくみえた。

そこには、花籠を抱え器用に舞う舞乙女の姿が。

くるくるとまわるたび花びらがちって、幻想的な風景をかもし出している。

その顔には、極上の笑みを浮かべながら。

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