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後奏39
おばばがさらに語り続ける。
「じょうちゃんは月刀が使えるだろ?
それは、精霊の力を持っているという証拠さ。
銀狼は夢魔を退ける。
だから、安心して行っておいで」
それを聞いたハルフォードが、少しむっつりして話しかけた。
「じゃあ、俺は何のためについて行くんだ?
見えないわんころがいるんだったら、俺は必要ねえだろ」
おばばが呆れた顔して、ハルフォードの頭を小突いた。
「ヘタレ坊主! 何を拗ねているのさ。
みっともないね〜。
このビビりっこに大役が務まると思うかい?」
しばらく考えて答えた。
「無理だね」
それを聞いてリリアがしゅんとなった。
苦笑いを浮かべながら、 おばばが語り続ける。
「じょうちゃん、あんたが悪いわけじゃないのさ。
誰だって怖い時はある。
だけど、あんたらはルルカのために行こうって決めた。
誰かのために行動を起こすことは、立派なことじゃないか!
さあ、そろそろ時間だね。
覚悟はできたかい?」




