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後奏37
「夢魔が妨害にくるって、いったいどういうことなんだ?」
ハルフォードが少し怒り口調でおばばに尋ねた。
「言った通りさ!夢魔がじゃましにくる」
「はあ~?全く分かんねえ。
もっと分かるように説明しやがれく」
「ハルフォード様!!」
突然リリアが遮るように叫んだ。
「そ、そ、そ」
「そ?」
「そこに大きなわんこが!」
「何処に?」
「そ、そこにお座りしています」
「おや、お前さんには見えるんだね!かわいいだろう?」
「おばば様、噛んだりしませんか?」
少し震えながらリリアが尋ねると、おばばはにやりとしていった。
「もちろん噛むさ!」
ワシワシとわんこの頭をなぜながら続ける。
「夢魔をね!」
そして、リリアの方を振り返ると、ハルフォードが呆れたように答えた。
「立ったまま気絶してるぜ」




