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後奏34
そうこうしているうちに…馬車がやってくる時間が来た。
月神殿の前では、リリアと巫女長様の二人が馬車の到着を待っていた。
本当は姉巫女たち全員が見送りたがつたのたが、
仰々しくするとリリアがまた緊張しそうだったので
巫女長様が辞退させたのだつた。
「そろそろ約束の時間ですのに遅いですわね」
馬車が来る方向をながめながら巫女長がつぶやいた時
一騎の騎馬が全速力でかけてくるのがみえた。
それは二人のまえで立ち止まると、
馬上から手が伸ばされ
「失礼!」
という声と共にリリアをひょいと馬上にひきあげ
全速力だかけ去っていった。
あたには、ただ呆然た立ちすくむ巫女長様を残してー




