ライアン
あやが家についたのは夕方の4時過ぎだった
あやの家は、家というより屋敷に近かった
門を通り、家まで歩いた
そして、玄関の鍵を開けた
「ただいま-」と大きい声を出した
「おかえりなさい」
と声がした
あやは靴を脱ぐと、居間に行った
居間は広く、玄関側から入ると
キッチンが左手にあった
広い部屋の、少し進んだところには
黒くて四角い、木でできたテ-ブルがあり
椅子が四つついていた
その椅子の一つに
40代くらいの黒髪の美女が座っていた
「おかえり、あや」
と外国人ぽい発音で言った
「ただいまライアン」
とあやは言った
「図書館はどうだった」
とライアン
「よかったよ、いつものことだけど」
少しためらったのち、あやは
「フェイスブックで面白い人と会ったよ」
と言った
「面白いって、差別しているわけじゃないけど、彼、精神障碍者なの」
「どんなところが面白いの」
とライアン
「法のために生きたいって」
とあや
「ワオ」
とライアン
ライアンはクリスチャンである
「それはいい事ね」
とライアン
「フェイスブックで打つなんて変わってる」
とあやは言った
「男の人」
とライアンは聞いた
「そうよ」
とあや
「今日、偶然会ったんだけど」
とあやは言った
「そうなの」
とライアンはびっくりしたようだった
「紹介して頂戴」
とライアンは言った
「まだ、ほとんど話してないから」
とあや
「仲良くなったら紹介する」
とあやは言った




