(笑)力
うん、前の小説読んで、
「ねぇねぇ!ほんとに何だったのあれ!教えてよ!」
魔術師っぽい女の人が、しつこく聞いてくる。
「いや教えられないっていうか自分でもよくわからないです」
いい加減うぜーなと思う埼玉。その時あることに気がついた。
「あ、そう言えば、あなたがたの名前はなんというんですか?」
「あれ?教えてなかったっけ。」
「教えてないっぽいね」
「教えちゃいねぇな」
3人揃って教えることを忘れてたみたいだ。
「私の名前はジュマツ・シマよ」
と、魔術師っぽい女の人が言う
「僕の名前はアンチョク・ユミシだ」
リーダーっぽい人が言う
「わしの名前は、ジマジマイ・マヌケだ」
と、おっさんが言う
「ジマジマイ?マヌケ…フッ」
笑いをこらえる埼玉。
(え?ジジイってこと?それとも間抜け?アンチョクって(笑)ジュマツ・シマだけ、日本語になってないけど)
「へーそういう名前なんですねぇー」
笑いをこらえつつ出せる言葉はそれだけだった。
「む、もうちょっとなんか無いのか」
「これ以上求めないでください」
「そうか…」
なにか返しに不満があったそうだ
「そう言えば君はそんなに幼く親に捨てられた?のに、なんでそんなに礼儀正しい言葉遣いができるんだい?」
アンチョク(笑)が聞いてきた。
「え、」
返しに困る埼玉。
他のみんなが、
「それは親が厳しく、それは厳しく躾てきたんだよね!グスッ」
他に何っていうのも思いつかないのでそういうことにする
「あ、え、はい、そうです」
「そ、そうなのか、そ、そればっかりは感謝だね」
「え?なんでですか?」
「いきなりタメ口なんてしたら、良いとは誰も思わないし、逆に喋れないようじゃ、今みたいになってないしね」
「あー確かにそうですね」
「そうそう。あ、そう言えば君、魔力はある?」
「魔力?いや、知らないです」
「そうか、街に着いたらギルドで有るか無いか調べようか」
「はぁ、そんな機械があるんですか」
「機械?って言うのはよくわからないけど、そういう魔道具があるよ」
「そうよ!絶対何かあるわ!」
「ふむ、ほんとにこのこの親は何をしてるんだろう」
(((戻すなよジジイ)))
「もう少し寝ることにしますね」
「あ、あぁ、そうしなさい。でも、あと、1時間ぐらいで着くからどっちでもいいよ」
「寝て起きなさい。寝ておくべきよ。」
そしてその可愛い寝顔を見せなさい。
と、なにか小さい声が聞こえたのは気のせいだと思う。
グッダグダ