厨二力
異世界に来てから自分が小さくなっていることに気づき大声を出した埼玉環。これから...
「うーーそーーーだーーーー!!!!!」
「な!そんな大声を出すな!」
リーダーっぽいやつが叫ぶ。
「そんな、まさか、いやだ、いやだ!もうあんな地獄は味わいたくないんだ!」
「君は何を言ってるんだ、そんな大声を出すといろんなのが来ちゃうだろうが」
「あ、あ、ぐっ、は、い、すみませんでした。」
「まぁいいよ。事情はよく分からないけど、なにか大変なことがあるみたいだな、頑張れよ」
「しかし、ここは入口だからな。さっきので出てこなければいいのだが。」
「ええ、出てくるのはいやね、向かってから静かに薬草を摂ろうと思ってたのに。こんな可愛い子にあったらとりあえず帰りたくなっちゃうわね」
「ん?何を言ってんだ?モンスターに会うのは当たり前だろう?何を心配しておる?」
「うむむむむ、どうしようか、薬草を摂るのが先か、それともこの子供を先に返すか。うむむむむ」
話が全然噛み合ってないこのパーティー誰が見ても(ダメだこりゃ)と思うような会話である。これは環も同じで...
(うっわ最悪。せっかく鍛えた筋肉無くなってるかも)
環は違ったようだ。
ガラララララァァ!!!ギャオーー!!!クエー!クエー!バキバキバキバキ!
突然森の中から大きな音が出るとともに、鳥っぽいやつが飛んでく、よくある怪物が出てくる描写に皆が驚いていると
ドスン!ドスン!ドスン!バキバキバキバキバキバキ!!
グワァァァァァァア!!!!!!
なんかドラゴン?みたいなやつが出てきて突然唾と大声を浴びせてきた。
「うわぁぁ!出たァァ!」
「キャーー!」
「クッ!もはやこれまでか!」
3人が死を覚悟してる中
「うっわ!汚ねぇな!何しやがんだこいつ」
見た目からは想像出来ない言葉を出す奴がいる。
「ん?なんでビビってんだ?そんなに怖いか?こいつ。」
「は?な、何を言ってるんだい?どこから見ても死にそうだろう!早く逃げるぞ!」
「ああ!そうだな!」
「ええ!そうしましょう」
「まて、なんかこいつ見ても全然恐ろしくないぞ。なんでこんなに必死になるんだ」
「ええい、早くせんか!もういい抱いていくこんな子供1人2人一緒だ!みな!死ぬ気で走るぞ!」
髭面のおっさんが俺を抱き抱えて走ろうと両脇を持ち上げたところ...
「な、なんだ!この子供重いぞ!」
「え?何言ってんの?」
「クッワシがこんな軟弱だったとは...。ええいお前も走れ死ぬ気でな」
「死ぬ気って言葉覚えたてなの?」
と、環が喋るが、早くも逃げていくパーティ達。仕方なく着いていくことにした環。そして、なぜか皆がゴタゴタしてるのをじっと見ていたドラゴン。
(((あービビって大声出しちまった。今日はふるさとに帰れると思ってたのに…あそこはドワーフが沢山いていいんだよなぁ。ちっそれにしても人間にあっちまったなぁどうしようか。殺す?でもなぁこっちは怪我覆いたくないしなぁ。あ!こいつ!この小さいヤツ喰いやすそう!こいつだけ持ってくか)))
ドラゴンの中でなにか決まってく所であったが逃げていくので、ドラゴンが環に向かって走っていき大きく口を開け咥えた瞬間!
ドオオオオン!!
何かが倒れた音が、それがなにかって?ドラゴンです。
「「な、なんだこいつ!この子供!軟弱な体に見えるのに、とてつもなく重いぞ!」」
「てめぇ、よくも、よくもやりやがったな!」
「何の話だ!」
「俺の!俺の!さっき貰ったばかりのローブ結構お気に入りになって後でもらおうと思ってたのに!!!おーーーーまーーーーーえーーーーー!!!!!!」
ゴゴゴゴゴ.....
地響きがなると共に突然環の体から紫色のオーラが出る。
「お前は許さねぇ。」
「ひっひぃ!」
ドラゴンがビビって漏らす。そして、気絶する。
「うおおお!!!」
環の体から出ていた紫色のオーラが赤色のオーラに変わり
ドオオオオン!!
ドラゴンの体に環の体の10倍はあろうかという穴が空いた。
「な!なんだ!あの子!」
みんながみんなの目から目が出そうなほど驚いて
いる
「くっ、また裸になっちまった...あれ?マジか。
ローブってスゲーな」
ローブが破れたが伸ばして体にグルグル回すと下半身を覆うぐらいは伸び、体に固定された。
「お!これでよし。にしてもなんでこいつに穴空いたんだろ。まさか、俺の右手には魔の力が...って厨二か!」
1人でボケて自分にツッコミを入れる環。結局自分の力についてあとからパーティに聞かれ
「え?おれを厨二にしようとしてるの?やめて」と、なんで穴が空いたのか誰も分からないということで終わってしまった。
仕方がない私が出るばんか、あ、ちなみにナレーターしてるのは神です。今からちょっと環君に教えてあげることにしました。