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僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
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レシピと僕

レシピを調べて、よく色々な料理を作る。シチューとか、カレーとか、肉じゃがとか、豚の角煮とか、酢豚とか、豚汁とか、豚のしょうが焼きとか。豚肉がないときはベーコンやハムで代用したりする。大豆ミートを使ったこともある。最近は豚肉を使った料理をたくさん作っている気がする。


レシピに無い食材をプラスしたり、アレンジを加えるのにハマっている。レシピに載っていなかったバナナをカレーにプラスしたこともあった。大量のバナナを入れすぎて、甘くなりすぎた。なので、味を調整しようと唐辛子を大量に加えたが、甘いまま完成に至った。完成して食べたら、甘さの10秒後くらいに、とてつもない辛さが襲ってきた。あれは失敗だった。


レシピサイトを参考にして、作ることは多い。検索したレシピは、3分程度で完璧に全て頭に叩き込んでから、何も見ないで作っている。材料、分量、火にかける時間、調味料のタイミングまでキチンと覚えて作っている。それの方が効率がいいから。


たまに、冷蔵庫にあるものを見て、冷蔵庫にあるものだけで、オリジナル料理を作り出したりもしている。最近はご飯から作るせんべいを作った。まずは、醤油で味をつけたご飯をクッキングシートにのせる。そして、上からラップをして、瓶でポクポクとぶったたく。そしてずっと、トントン叩いたり、ベコンベコンに伸ばしたりを続ける。それをカリカリになるで、レンジで両面をチンして、ハムハム言いながら食べる。


ちなみにウチの電子レンジはチンではなく、ブーブーに近い音が鳴る。ああ。もう。駄目だ。脳がブタに乗っ取られているような気がする。なぜか『ポクポク』『ぶったたく』『トントン』『ベコンベコン』『ハムハム』『ブーブー』という、ブタ関連の言葉ばかり使ってしまっていた。


料理でも、文章でも、ブタ関連のものを使ってしまっていた。使いまくってしまっていた。料理のレシピを作る才能よりも、言葉遊びのレシピを作る才能が、もっと欲しいなと僕は思っている。


僕をさりげなく弱らせるとしたら、スーパーの売り場で、調理しながら販売している人になって、バナナカレーを僕に食べさせればいい。僕が作ったレシピで作って、僕のバナナカレーに近づければ、たぶん弱るだろう。ブタで思い出したのだが、学生時代に『耳が』と何回も言っていたら、あだ名が『ミミガー』になりかけたこともあったので、ミミガーと耳元で言われても弱る。

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