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僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
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野球と僕

野球のテレビゲームにハマっていた時期がある。携帯ゲームとかテレビゲームとかで、一日中、野球ゲームをしていた時期があった。その時は、野球ゲーム以上に熱中出来るものが他になかったのかもしれない。


野球選手を育てるヤツでパワーだけを上げていって、上限に届いたことがある。その選手がめっちゃホームランを打っていた記憶がある。選手には好きな名前が付けられるのだが、その選手にはなぜか【ミン】と付けていた。その場で何の考えもなく、ただ名付けるタイプだったから、何で付けたかはよく分からない。他の名前でいうと【シャットル】という選手がいたことくらいしか思い出せない。もう全員が外国名だったかもしれない。パワーは0に近いのに、走りと守りと肩がMAXの選手も育成した。


ここからは、ゲームではなく本物の野球の話をすることにする。高校で野球の授業があったときに、フライをキャッチする練習を長い期間に渡り、50回近くした。何回もやったのに結局、1回しかグローブに収まらなかった。あと、普通に打つよりもバントの方が難しいと思ったこともあった。運動音痴というわけではなく、フライキャッチとバントが苦手な【フラバン音痴】と言った方が分かりやすいだろう。


あとは、学生のときに手で直接ボールを打つ野球を授業でやった。球技は打つ場所が手から近ければ近いほど得意なので、普通の野球と違って、結構ヒットが打てた。後ろの打順の人が、グーで打ったらいいか、パーで打ったらいいかアドバイスを求めてきたので、グーを勧めてみた。そしたら、かなり調子よくなってバンバンヒットを打っていた。


僕は変なものが大好物らしくて、変なフォームにやたらと興味が湧いてしまう。投手の変則フォームとか、打者の変則打法は、もうそれをオカズに、透明な水が何杯でもイケるほど好きだ。


僕をさりげなく弱らせるとしたら、野球ゲーム好きとして僕の前に現れて、最新の携帯ゲームの本体とカセットを見せびらかしてきて、「これを今から上に投げるから、フライキャッチみたいにキャッチしてね。キャッチしたらあげるから」と言えばいい。そうすれば、昔、フライを全然取れなかったことを思い出したりして、かなり弱ることだろう。さらに、失敗して携帯ゲームを壊してしまったときに、あの日の後ろの打順の人みたいに、グーで打ったらいいか、パーで打ったらいいか、お仕置きの打撃のアドバイスを求めてきたりしたら、さらに弱る。

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