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僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
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沖縄そばと僕

沖縄そばを知っているだろうか。沖縄そば用のあたたかいスープに、沖縄そば用のおいしい麺に、沖縄そば用のとても良い具材をのせた沖縄料理だ。


週に一回、沖縄そばを食べても飽きないくらいの好き加減である。だが、インスタントの沖縄そばが冬の関東では消えてなくなる。夏にやたらと見かけるカップの沖縄そばが冬には消える。


インスタントの沖縄そばが売っていると聞けば30分以内なら歩くし、雪が降ろうと安らぐような曇りになろうと晴れようと買いに行く。冬は沖縄フェア頼みである。


沖縄そばを遠くまで歩いて買いに行った時には小説のアイデアが何個も浮かんだ。沖縄そばが買えて、アイデアが浮かんだので一石二鳥である。沖縄そばのことを考えるだけで小説のアイデアが山程降ってくる。100年で二兆個くらい浮かぶんじゃないかと思うくらいの勢いである。“アイデアは、一世紀二兆の勢いなり”


家の近所に沖縄料理店を作って欲しい。というのも、沖縄そばを袋麺とカップ麺でしか食べたことがない。インスタントオンリーだ。沖縄への修学旅行での食の記憶は、他の生徒が初めて食べて苦いと言っていたゴーヤチャンプルーを食べるのが10回目くらいだった僕が無になって食べ続けたことくらいだ。沖縄そばは食べなかった。


修学旅行の時の沖縄そばへの、のめり込み度は『沖縄そば』を“100”とすると『沖』という文字の『シ』の部分の最初の『`』を書き終えたくらいの“8”だった。最近は角煮と煮たまごを作ったり、沖縄そば風スープも作っているので、のめり込み度は“95”くらいだ。


カーリング娘が最近気になっているので、僕が常連客として通っている沖縄料理店の店員という設定で、注文した沖縄そばを持ってきてテーブルに置くときに『そだね』の言い方で『そばね』って言われたい。北海道出身なのに沖縄料理店だが、そこは気にしないで欲しい。


僕をさりげなく弱らせるとしたら、カーリング娘たちがもぐもぐタイムにちんすこうを食べるように仕向けるだけだ。かなり混乱する。あと、沖縄そばはあまり好きじゃないと言われると地味に弱るので、それもいいかもしれない。

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