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僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
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マラソンと僕

マラソンは見るのは好きだが、やるとなるとあまり好きではないかもしれない。高校のマラソン大会で、途中までは順調に走っていたのに、突然腹痛に襲われて、同じクラスの二人とビリ争いをしたことがあった。


三人ともすごく仲がいい訳でも一緒に走っていた訳でもない。たまたまそういう人達が、そのクラスに集まってしまったというだけのことだ。腹痛だったのに、後で担任の先生に、やる気がない三人としてクラスのみんなに紹介されたような気がする。


テレビのマラソンは前から映すと、選手と選手の間がそれほど離れて見えないけど、上や横から映すとかなり離れて見える。前から映すとそれほど速く走っていないように見えるけど、横から映すと、とんでもなく速く見える。つまり、物事は色々な角度から見たら、世界が変わるということだ。


一流のマラソン選手のペースは、たぶん僕の全力疾走よりも遥かに速い。それに、自転車を優雅に漕ぐ僕よりも遥かに速いだろう。僕には無性に走り出したくなる瞬間がたまに訪れるが、マラソンは走れる気がしない。普段は散歩程度の運動しかしていないので、マラソンの近いうちの完走は無理だと思う。


運動したら痩せてしまって、いっぱい食べたら気持ち悪くなってしまうという体質なので、マラソンは向いていないだろう。もし、夜にランニングをしたりして、マラソン大会に向けて練習をしたとしたら、大会当日には42.195キロくらいにまで体重が落ちてしまっていると思う。マラソンだけにね。それはもう恐怖でしかない。


ちなみに、あの有名な靴が脱げちゃうシーンをリアルタイムで見ていた記憶がある気がする。ちなみに、マラソンという言葉を縦書きで書いたときに、マーフリンに見えてしまったことがあったとか無かったとか。ちなみにマラソンだと給水のところが一番の見所だと思っている。


僕をさりげなく弱らせるとしたら、僕がこれを機会に運動的なことや、ランニング的なことを始めるとなったときに、ほぼ毎日乗っている体重計にある細工をすればいい。まずは45キロとしか表示されないように設定して、少し経ったら42.195キロとしか表示されないようにすればいい。もうマラソンのことしか考えられなくなり、痩せすぎなこともショックで、かなり弱ることだろう。

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