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僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
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北海道と僕

北海道には人生で一度も行ったことがない。修学旅行で行ったり、家族旅行で行ったりという機会も一般的にはあるかもしれない。でも僕にはそういう機会が訪れなかった。


高校の修学旅行は沖縄と大阪だった。北海道には行ったことはないが、北海道から一番離れた場所にある沖縄に行ったことがあるのだから、それでいい。東京には行ったことがあるが、千葉には行ったことがないのでTDLには行ったことがない。でも修学旅行でUSJには行ったのだから、それでいい。周りにTDLに行ったことがない人なんて一人もいないが、それでいい。


散歩と自然がまあまあ好き。だけど北海道は散歩するには広すぎる。壮大な自然のなかで散歩はしたいが近所の道でも十分満足しているからそれでいい。暑いところと寒いところだったら寒い方が好き。だから北海道に行きたいとは思うけど、温度が40度近くになったことを聞くと、行かない方がいいかなという気持ちにもなる。


牛乳や乳製品が好き。毎日食べたり飲んだりしている。魚介類は好きな方。毎日は食べていないかもしれないが沢山食べたりしている。トウモロコシは若干好き。たまにコーンの缶詰を食べたりしている。


北海道のカタチも好き。すごく絶妙なカタチをしている。本州をカラダとして見た場合、北海道はその本州に合う顔として最適な気がする。昔から親しんできて馴染んでいるからかもしれないが、あの顔ではなかったらどうなっていたか分からない。


北海道の反対語はたぶん『南の山の道』だろう。だから阿蘇山あたりの登山道を登っておけば北海道に対抗できるかもしれない。阿蘇山あたりの登山道を登っても特に何も変わらないし、何のために対抗するのかはイマイチよく分からないのだが。北海道民に、北海道の反対語は阿蘇山あたりかな?と聞いても、素っ気ない『そだね』しか返ってこない気がする。ちなみに、今までに出てきた漢字の中で一番難しいものはたぶん、阿蘇山の『蘇』だね。


僕をさりげなく弱らせるとしたら、日本列島をうつした地図の北海道の部分を阿蘇市のカタチに変えて僕にさりげなく見せてくればいい。北海道と阿蘇市のカタチは似てはいないが、全然違うというわけでもないので、受け入れよう受け入れようと頑張って弱ることだろう。北海道のカタチが、左を向いたよくある蛇口のカタチに変わっていても、弱ること間違いなしだ。

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