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僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
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ピンポンと僕

中学のときに卓球を部活で始めた。小学生の時に少しは、やったことがあったが中学で本格的に始めた。僕に一番合っていて一番気軽に出来るスポーツだと思って始めた。


打つところが手に近くないスポーツは苦手。だからやるスポーツとして、バドミントンやテニスは選択肢から除外された。野球で使うバットも打つところが手に近くないが、野球は最初から選択肢にも入っていなかった。


同じ部の人が勝手に付けたのだが、自分の名前が付いたサーブがあった。よくあるサーブなのだが、それがなぜだかよく決まった。そして気が付けば中学三年の時に市の大会で三位になっていた。そして県大会に行っていた。


ピンポン玉は転がっているとよく踏んでしまう。ピンポン玉を拾おうとして何回踏み潰したことか。卓球を始めた頃はドライブやスマッシュがバンバン決まっていたのにだんだん決まらなくなってきた。そして卓球を始めた頃よりも次第に転がっているピンポン玉との距離感が測れなくなってきた。なぜかは分からないが。


ピンポンの準備運動としてダッシュはしたことがある。でもピンポンダッシュは僕が記憶を消去していない限りしたことはない。ピンポンの準備運動としてピンポンダッシュは良いかもしれないが、一般マナーとしては絶対に駄目だろう。ちなみに自宅のチャイムは押すとたまにめり込んで埋まってしまって、戻らなくなってピンポンピンポンと鳴り続けることがある。


医薬品のCMで最後にタレントが言ったり鳴ったりするピンポンというやつが少し言ってみたくなった。あとクイズ番組が好きでよく見ているが、意外と正解していて全体の7割はピンポンしている。


僕をさりげなく弱らせるとしたら、ピンポンダッシュという新スポーツがあるという嘘情報をそれとなく僕に伝えてくればいい。その嘘スポーツは打つところが手に近くないスポーツが苦手な僕には不利な長い棒でチャイムを押すというルールで。そのスポーツは卓球を始めた頃よりも次第に転がっているピンポン玉との距離感が測れなくなってきている僕には不利な“チャイムを押したのと同時に道にピンポン玉が撒き散らされる”というルールがある。そう伝えればたぶん何となく弱る。

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