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僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
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ヂレンマと僕

ヂレンマという言葉はたぶん僕がまだ一度も使ったことがない言葉。ヂレンマと僕はまったく接点がない。そもそもヂレンマは『ヂ』ではなく『ジ』というカタカナで表した『ジレンマ』が一般的でヂレンマなんていう言葉の並びを一度も目にしたことがない。


ジレンマという言葉の意味を何回も調べた気がするけど何となくしか覚えていない。相反する二つのものの選択に悩むみたいな感じだった気はするが。たぶん、うるさいおばさんとおとなしい少女に挟まれるみたいな感じだろうと思う。


ヂから始まる言葉なんて少なくて数えられるほどしかない。ヂはジにほとんどのポジションを占領されているので出番はまったく無い。なのに僕は使わなくてはいけない場面に遭遇してしまった。


僕はこのエッセイではタイトルの頭文字をアイウエオ順でアから順番に決めると決めてしまったのだ。始める少し前にパッと思い付いて決めてしまったのだ。でも『ヂ』までたどり着いたのはいいが『ヂ』から始まる言葉がほぼなかった。痔も基本は『ジ』を使うし。だから仕方なく「ヂレンマと僕」というエッセイを書いているわけだ。いいものは書きたいけど形式にもこだわりたい。ヂレンマの意味はよく分からないけど、この状況はヂレンマなのか?


僕をさりげなく弱らせるとしたら、うるさいおばさんとおとなしい少女に挟まれて、おばさんには『ヂ』で始まる全ての言葉を言ってくださいと言われ、少女にはヂレンマの意味を400文字詰め原稿用紙三枚で詳しく説明しなさいと言われるという、どうしていいか分からない状況に僕を追い詰めればいい。その状況を作り出すまでのさりげなさは自分で考えてもらいたい。

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