ソフトクリームと僕
ソフトクリームは食べ物の中でそれなりに好きでそれなりに上位にいる。一時期コンビニのソフトクリームにハマってコンビニに寄ったら毎回買っていた。ワッフルコーンと濃厚なバニラが美味しくてよく覚えている。
僕はコーンが好きではない。コンビニのソフトクリームのワッフルコーンはまあまあ好きだったが、なくてもいい。お店でソフトクリームを注文するときに「僕の手の上に直接巻いてください」や「口に直接入れちゃってください」と言いたいほどだが言えるはずもない。
よくあるソフトクリームは食べ進めるにつれてコーンの下の方にソフトクリームが少なくなってパサパサ感が膨れ上がる。毎日三時のおやつにコーンだけで食べたい人があまりいないようにコーンはソフトクリームがあって成り立っているようなものだと思う。
コーンは固い。そしてソフトクリームは柔らかい。柔らかいものと固いものを一緒に食べるというのがどうも苦手である。柔らかいコーンもあるし、実際に固いワッフルコーンを好んで食べていた訳だが、あのソフトクリームはなんか大丈夫だった。
小さいキャンディーが入ったアイスクリームも駄目だった。柔らかさの中に突如現れる固い物体。もう震えがすごいことになる。冷たいお茶漬けをサラサラいってる時にご飯と一緒に口の中に入ってきて勢いのまま噛んでしまった氷。あれは違和感の塊だ。
色々な味のソフトが食べたい。やったことはないがソフトクリーム上手く巻けそうな気がする。ソフトクリームみたいに溶けてみたい。冷凍庫に長い間入れておいた市販のソフトクリーム固くない?ソフトクリームっていう名前なのに固くない?はい。
僕をさりげなく弱らせるとしたら、市販のお茶漬けの中に入っている小さくて丸いあられのようなものと見た目が全く一緒のキャンディーを開発して、そっと僕が食べる予定のお茶漬けに入れて食べさせればいい。柔らかいお米と固いキャンディーを一緒に噛んだとき完全に気持ち悪さが僕を襲うことだろう。




