表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
24/72

絶叫マシンと僕

何が絶叫マシンで何が絶叫マシンではないのかが分からない。絶叫する人がいればそれはもう絶叫マシンなのだろうか。絶叫マシンと言われてもパッと何個も思い浮かばない。絶叫マシンというものはジェットコースターとかしか思い付かない。


絶叫マシンは、乗ったときに両手を挙げてテンション高く叫ぶほど好きではない。嫌いなわけでもない。でも酔う。二度と乗るかっ!と思うほどではない。でも酔う。絶叫マシンに乗るのが怖いというわけではなくむしろ楽しんでいる。でも酔う。


小さい頃に背が足りなくてジェットコースターに乗れなかったことがある。なんか雨が降っていた時で、なんかあと数センチあれば乗れたように記憶している。別にジェットコースターが好きではないがあの時は乗りたかったのだと思う。あの時乗っていたら遊園地からの帰り道の気分は変わっていただろう。あの時乗っていたら、たぶん酔って気持ち悪くなっていたことだろう。


ジェットコースターの中でも種類で好き嫌いはある。僕にも怖いものがある。ジェットコースターで骨組みが近すぎるやつは怖い。顔などに当たる場所に骨組みは絶対になくて当たるはずはないのだが、上や横に骨組みみたいのがあったら怖い。骨組みが迫ってきたら怖いに決まってる。上や横に何もなければジェットコースターなんて怖くない。でも酔う。


入園してすぐに友達にバイキングみたいなやつに10回乗せられて楽しかったことがあった。でも酔った。友達に「お腹すいて体調不良なんだろう」みたいに思われて何か食べてきていいよと言われて、その後餃子ドッグを食べたが、吐きそうになった。そんなこともあった。


ジェットコースターの他に絶叫マシンは何があるだろうか。観覧車は絶叫マシンか?まあ、高所恐怖症の人は怖くて叫ぶかもしれないし、たぶん絶叫マシンだろう!運転免許を取ったばかりの友達が運転する車は絶叫マシンか?スリルという意味では遊園地のアトラクションを凌ぐ。これは確実に絶叫マシンだ。米パンを作る機械の米を砕く音はうるさすぎるがこれは絶叫マシンか?そうだろう。米が絶叫してるので絶叫マシンだろう。


僕をさりげなく弱らせるとしたら、乗り物に酔わせろ。あと、夜の道を歩いている僕の前を歩いて、後ろをついてくる僕を不審者だと決めつけて叫んだら弱る。それに加えて蕁麻疹<じんましん>まで出されてしまったら相当弱る。世界一怖い絶叫マシンに乗せられるよりも“絶叫じんましん”を見せられる方が弱るかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ