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僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
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呼称と僕

友達の名前をほとんど呼んだことがない。恥ずかしいのもあるが、友達を名前で呼ぶ機会がないからだ。二人で喋っていれば、その人にしか喋りかけていないのだから名前を呼ぶ必要はない。三人で話していても、二人に向けて喋っているわけで、どちらか一方に喋っているわけではないので名前を呼ぶ必要はない。


呼べないわけではないが、呼ぶのはあまり好きじゃないし、苦手だ。ずば抜けてふざけてる愛称が定着している友達の場合は一生無理かもしれない。ふざけた愛称で呼ぶのは恥ずかしいし、ふざけた愛称の人を普通に名前で読んでも浮いてしまうだけだからだ。万人から「佐藤くん」と呼ばれている人に「佐藤くん」と呼ぶことは普通に出来そうだ。


僕が呼ばれるときは、だいたい名字か名前の呼び捨てか、○○ちゃんか、経緯は分からないが有名映画の主人公の名前のときが多い。個人的にはフルネームで呼ばれたり、おいっ!みたいに呼ばれたりしたことがないので、それもいいなと思っている。猿!という見た目のままで呼ばれるのも別に悪い気はしない。


呼称の話はもうないので胡椒の話をしようと思うが、この先「頭が故障しているの?」と思うところがあっても流してほしい。胡椒だけに……。


黒胡椒が好き。もうあの刺激がいい。いくらかけても不快感がないし、いっぱいかけてしまう。普通の胡椒も好きだが、やっぱり黒胡椒が一番だ。あの味には他の調味料では味わえない魅力がある。ちなみに、黒い服と黒い頭巾を身につけた黒子によるショーの『黒子ショー』はあるか分からないが好きではない。


僕をさりげなく弱らせるとしたら、すんごい変な愛称で呼ばれているという設定のまま僕に近づき、呼ばなくてはいけないという空気を作り出すことだ。あと胡椒が好きな僕を「ペッパー君」という呼称で呼んでくると、あんなに頭のいい御方と同じ呼び方なんておこがましいと思ってしまい弱るだろう。

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