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僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
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芸人と僕

笑うことが好きだ。お笑いが好きだ。芸人が好きだ。漫才が好きだ。コントが好きだ。漫談が好きだ。


スゴいと思う。あんなに面白いことが考えられるのはスゴいと思う。スゴいと思う。あんなに長いセリフをあんなに早口で噛まずに言えるなんてスゴいと思う。


500文字程度の文章なら1日あれば覚えられるかもしれないが、一字一句正確に発することなんて僕には出来ない。そして、覚えたひとつの文章を思い出すのにも10秒くらいかかるので無理だ。それをスラスラと言える自信もない。そこに演技力や間やアドリブを加える余裕はない。


アドリブとスラスラと記憶力がかけているせいで、お笑いは好きだが芸人になりたいと思うことが出来なかった。人前が嫌いとか、喋るのが嫌いとかは笑いが好きならどうにでもなるが、記憶力はどうにもならない。


漫才中にポケットから何気なしに折り畳まれたカンニングペーパーを取り出したり、誰かが前でカンニングペーパーを出してくれたりしたなら大丈夫かもしれない。もう思い切って相方に耳打ちして貰うというフォーマットの漫才にしてしまうということもいいかもしれない。


最近のお笑いはキャラクターやフォーマットが進化していて、凄く面白いものが作り上げられている気がする。でも僕はやっぱり、言葉遊び芸人が好きだ。好きになると言えば大体が言葉遊びを主体とした芸人である。


笑うことが好きだ。お笑いが好きだ。芸人が好きだ。言葉遊びが好きだ。ダジャレが好きだ。替え歌が好きだ。


僕をさりげなく弱らせるとしたら、友達の友達の友達経由で僕を芸人に誘ってきて、長ったらしいセリフの漫才を考えてくることがいい。その漫才が言葉遊びを巧みに使った秀逸のネタだったら、僕の言葉遊びなんてまだまだだなと思ってしまって弱ると思う。でもツッコミで思い切り叩かれても弱らない。

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