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僕をさりげなく弱らせる方法  作者: 降井田むさし
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敬語と僕

家族は同い年ではないがタメ語で喋る。タメの人とは同い年なのでタメ語で喋る。年下の人とは同い年ではないので敬語で喋る。僕の脳はそう出来ている。


家族でも同級生でもたまに敬語が出てしまうときがある。年上の人の前でたまに

タメ語が出てしまうときがある。でも年下の前ではどうしても敬語しか出せない。


家族も俯瞰から見ればタメのようなもので、同級生は俯瞰から見なくてもタメなので、僕はタメ語をタメの人にしか使わないという言葉通りのことをしている。それは壁を作っているとか、深い仲になるのを拒んでるという訳ではない気がする。本能だと思う。


年上かなと思っていたらタメのときや、年下かなと思っていたらタメのときもすぐにはタメ語に変えることは出来ないかもしれない。そもそも、タメの人以外と仲良くなったことがないのかもしれない。あと赤ちゃんや子供に敬語を使うのも駄目かもしれない。


こういう場での文章は敬語を使わなくて書ける。少し特殊なケースだ。顔が見えない電話のときも敬語を使う。年上、タメ、年下が入り交じっているときも敬語を使う。メールなどのメッセージを書くときも敬語を使う。ブログやこういうものは自分に語りかけているようなものだから例外なのだろうか。フォーマットが決まっているから例外なのだろうか。


年上の人の前で「○○だから○○は」と使う人がいるが“だから”は敬語なのだろうか。他はキチンとした敬語なのに“だから”と言われると違和感がある。初対面の年下の人にタメ語を使われても大丈夫な人なので“だから”は別にイライラはしないが違和感がある。“ですから”という言葉を使うものだとずっと思っていたので変だなと思っただけで、間違いであってもなくてもどっちでもいい。


僕をさりげなく弱らせるとしたら、年下の人として僕に近づいてきて、丁寧すぎる敬語を使って話し掛けていくものの“だから”という言葉を多用してくれば確実に弱る。二歳くらいの子供さんに敬語を使われたとしても弱ると思う。タメと偽って僕に近づいて実は未成年なんですと言ってくるという方法もあるが、それは流石に引く。

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