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1分で読める短編シリーズ

二人で入る傘

作者: 優木貴宏

その日は天気予報で午後から雨が降ると言われていたのに、家を出る際についつい傘を持ってくるのを忘れてしまった。


どう見ても当分はやみそうにない雨を前に下駄箱の前で立ち尽くす。


少ししたら彼が傘を持って下駄箱に向かっているのが見えた。


彼に傘を忘れたことを話すと


「俺の傘大きいから一緒に入ってく?」


と私に問いかける。


雨はやむ気配がないのだから彼の申し出を二つ返事で受け入れる。


確かに彼の傘は大きい、二人で入っても私が濡れずにすんでいたから。


他愛のない話をしながら私の家の前にたどり着く。


「じゃ、また明日な」


といって去っていく彼をよく見ると半分位は雨に打たれたように濡れていた。


彼の不器用な優しさに気付いた私は彼の好きなものを作って持っていこうと心に決めた。

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