第63話・危険な人物達・密偵・賄賂
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神都
神王は居城の中の自室で静かに睡眠中である、ソコには危険な人物達が潜入し居城の兵士達を見境なく静かに抹殺していたが誰も気が付かづにいた。
神王は居城の中の寝室を毎晩替えていた、万が一に備え暗殺・謀反等で固定の部屋で寝る事はしなかった前前神王が暗殺されてから前神王が居城に12ヵ所の寝室を作りその全部屋には隠し通路も作って有ったが今回はそれが逆に使われ裏目になった。
シルバ達が潜入してから既に三時間が過ぎていたそして未だにダルコ・フォン・マチュショフ12将の妹エルマムの所在は分からなかった、そして不思議な事に女官は一人もいないこの潜入前に聞いてはいたが神王の居城、王宮以外には女性は居ないそしてもし間違えて王宮の外に出れば近衛兵団に捕まるとの話だ。
理由は30年ほど前にアル女官が城の内部の事等を自慢し家族や知人に話してしまい、警備を最初から練り直しに半年もの時間が掛かり運用まで一年と多くの経費が湯水の様に流れては消えて行った、それから王宮以外には女性が居ることは無くなった。
そしてクラウスのチームがとある部屋に侵入したが誰もいなく他の部屋に移ろうとしたときにクラウスが風が動いてる事に気が付いた、そして部屋中を確認していた時に部下の一人が床の絨毯を捲めくり床の石を確認して居た時に一カ所の石が深く沈んだ、そして隠れ扉が開きクラウスから静かにと指示が隠し通路に入る前に他のチームに水晶型の連絡専用(周囲700メートルまでしか使えないが他に会話が漏れない貴重なマジックアイテム)で皆を部屋に集め10分で確認作業を終え隠し通路に姿を消した。
コラフェイス大公領地内ウルダムア帝国国境
密偵
「報告します。ウルダムア帝国軍が動きました、先陣35万がアト三日で神国軍と接触するかと思われます方向は北東。主力は70万を超えまだ増えてますがその内の50万がウルダムア帝国の北西に向かう模様です」
アレクサンドロヴィチ総督
「本気だな、神国軍は総勢は戦える人数はいか程になる分かるか」
密偵
「最大で30万を割ります、回復魔法の使い手に医療品も殆んどなく数を減らしてます。その他に敵のウルダムア帝国の砦や要塞を攻略し略奪しましたが既に底をついています、戦えば戦う程に手当てが出来なくなり単純に傷口から壊疽が始まり腐り落ちて行き死んでいってますので何もしなくても全滅するかと」
ブラジウス伯爵
「何じゃもう摘んでいるのか、それではもう決まっていると言う事か」
密偵
「ハイ、しかし仲間を全員が見捨てて居ません皆で庇いながら戦い撤退しています。噂と違い困惑してます我々も」
ホールマン子爵
「噂と違うか.....」
アウテーリ子爵
「神国は兵士に付かい捨てと聞いてましたが」
タイロン
「恐らくは敵地に孤立して見捨てるに見捨てられないと言う事かな.....自分がもし見捨てられると感じたら崩壊が始まるナ」
アレクサンドロヴィチ総督
「確かにそうかも知れんな、暫くはこのままかナ」
軍師イハル・フォン・パウエル伯爵
「そうですな、監視を継続でそれと暗部を使いますが総督」
アレクサンドロヴィチ総督
「構わんよ、御屋形様には軍師の遣りたいように言われている」
軍師イハル・フォン・パウエル伯爵
「有難うございます。今回の御屋形様の指示はウルダムア帝国の弱体化です、滅亡でも無く弱体化です神国の平定と我が国が落ち着くまでの間の最短で約3年間こちらに何も出来ない位に弱られてっとニコニコ言っていました。やり方と方法は全て任すから好きにやってくれと......正直に私は御屋形様に試されていると感じましたよ、嬉しいですね試される何て何十年振りか本当に」
怖い笑顔だった
タイロン
「息子殿は来て無いのですかナ」
軍師イハル・フォン・パウエル伯爵
「今はウルダムア帝国内に部下と潜入してます、信頼できる息子と言いってやるにはコレ位の試練を与えないと....父さんは息子が信じられないのかと言われましたよフフフフ」
タイロン
「何だ楽しそうに見えるが」
軍師イハル・フォン・パウエル伯爵
「私が父に昔言った言葉を息子に言われてね、昔の自分を思い出したよ親父に自分を認めて貰いたくて無茶をして殴られ.....懐かしい本当に」
ブラジウス伯爵
「息子がな次男だが...確かにワシの息子も今は父さんに認められてないと長男に言ってたらしいからな御屋形様に感謝だな本当に」
自分で言って一人で何か幸せな顔になっている.....
タイロン
「スマン説明するとブラジウス伯爵の次男が最近発見されたダンジョンの周りに建設される町の責任者の一人なんだよ、一人で幸せの絶頂に入っているが無視してくれ」
軍師イハル・フォン・パウエル伯爵
「ブラジウス伯爵の次男がですか、成る程ねならアノ顔も理解出来ますね親の顔だ戦乱狂がこの顔とは信じられませんナ.....しかしこの顔だけは気持が悪い」
一同
「「「「確かに気持ち悪いナ」」」」
アウテーリ子爵
「スイマセンがその戦乱狂?とは何ですか」
軍師イハル・フォン・パウエル伯爵
「聞きたいのかな......」
アウテーリ子爵
「聞かない方が良いのですか」
アレクサンドロヴィチ総督
「気かない方が良いぞ、昔の話だ」
アウテーリ子爵
(何なのだ、しかし皆さんが言いたくない重い雰囲気が....なんだよその嫌な顔は)
セルゲイ王国
軍務尚書ラルフ・フォン・カールセン侯爵
「本当なのか.....」
軍務尚専属密偵(影名前は非公開)
「本当です、ダルコ・フォン・マチュショフ12将の妹の救出に動きました」
軍務尚書ラルフ・フォン・カールセン侯爵
「救出って....ハァ~.......で本当にこちらの味方になるんだな」
影
「シルバ副国王陛下が信頼できると言ってましたが、この事実を軍務尚書にだけ伝えることと言われました」
軍務尚書ラルフ・フォン・カールセン侯爵
「何故だ」
影
「分かりませんが、他には内緒にしてね。とそれとこの剣を口止め料と言われて」
影は魔法の袋から一振りの剣を軍務尚書に渡した
軍務尚書ラルフ・フォン・カールセン侯爵
「オイオイ、これってアレか」
影
「そうです、雷属性の《雷蝶》です、私は現物を初めて触りましたし見たのは三度目です。正直緊張しております」
軍務尚書ラルフ・フォン・カールセン侯爵
「緊張するだろうが、現存する確認してアルだけで12本だぞ.....ココに13本目だ」
影
「ハイ、しかしコレは完全に賄賂ですが.....私も頂きました」
軍務尚書ラルフ・フォン・カールセン侯爵
「何を頂いたんだ」
影
「コレです、火竜の牙で作った小刀です、刃の長さ455ミリですがシットリと瑞々しいですが鉄でも何の感触も無く切れます」
軍務尚書ラルフ・フォン・カールセン侯爵
「お前のも凄いナ、それってシルバ様がイツも腰に差してる太刀だったかそれと同じか」
影
「同じと言われました、ハイ」
軍務尚書ラルフ・フォン・カールセン侯爵
「そうだな......知らなかったことにするかお前達は神国の密偵狩りで......イヤ、あれだな報告に来る途中に神国の密偵に襲われ戦っていたと言う事にするか」
影
「.....密偵との戦いで魔力も無くなり転移魔法を使えなくなり.....報告が遅くなったですか」
軍務尚書ラルフ・フォン・カールセン侯爵
「それで行くか、ヨシそれで明日報告に来てくれ良いナ」
影
「ハッ」
今日の事は無しにしてしまい軍務尚書はそれから《雷蝶》を鞘から抜き見惚れていた暫くの間は。金を出せば買える代物では無いこと憧れていた《雷蝶》を手に入れた武人としては伝説級の代物を手に入れ気分は既に最高のハイテンションのあった。
シルバの自由行動
コラフェイス大公家王都屋敷
「で、どうなるかナ」
おっちゃん
「気合いだな」
アリエル
「シルバは...シルバの予想はどうですか」
「正直にセルゲイ兄ちゃん(国王)が謝罪して殴られて謝罪でどうかな~」
タイロン
「確率が低いと言う事ですな」
「セルゲイ兄ちゃん(国王)の奥さんは女王でしょ、それがララノア姉ちゃんがソコが気になってたよアノ人我儘だからさ.....もし奥さんになっても自由に振る舞うよ、邪魔なら魔法で蹴散らすしオレも姉ちゃんには魔法で勝てないしね」
おっちゃん
「シルバが勝てんのか」
「勝てん、ハイエルフだよ風と水魔法は凄すぎだよ一度だけだけどさ、風の妖精を紹介されたんだその時に勝てないと思った風の妖精が20人以上いたし」
アリエル
「それは本当ですかシルバ」
「ウン、ただ一人だけオレにオレを気に入ってくれてから風魔法を使ったら在りえない位に風が動いたよ...」
おっちゃん
「風の妖精一人でか」
「そうだけど、風の妖精でも上位に居るみたいだったよ雰囲気でだけどさ」
アリエルは興奮しながら聞いてきた
アリエル
「妖精....ではララノアさんにはイツも傍に居るのですね」
「恐らくね、何と無く居るって雰囲気がするし此処にも居るかもね感覚だけど」
話は続いた
そしてセルゲイ兄ちゃん(国王)とララノアの再会は......
次話に続く
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