第6話・ワイン・兄弟・数百年
バルトの町
モルド商会屋敷内・食堂
モルト
「それでは!無事にバルトの町に着いた記念に乾杯!」
「「「「「乾杯」」」」」
モルト
「何だこのワインは!」
「俺が購入してきたんだけど!口に合わなかった?」
モルト
「イヤ!美味い、素晴らしいよ絶品だが!高かっただろう?」
「マッ!ソコは気にしないでよ、俺の初めての旅とレベル72になった記念だからさ」
モルト
「レベル72?旅に出る時は27位だったハズが!夜に無茶してたんだな?」
「無茶はしてない(と思う)よ強い敵も!後ろに転移して切っていたから(最初は)比較的楽に倒したしね(以前に比べれば)」
モルト
「それでは、転移魔法を自分の物に出来たんだな?」
「はい!出来ました。実験で今は生物も一緒に移動出来るよ!何度か失敗したけど(挽肉になって)!今は完璧だよ。序でに実験体はサイクロプスでやりましたが可哀相に...」
モルト
「ウン!お前が可哀相とか言うなよな、強制的に実験体にしたのはお前だろうが。でも色んな意味を含めておめでとう!それでも奮発したなこのワインは?」
「1本金貨700枚だよ!残り2本有るからこの後に飲もうよ!それとスコッチが2本金貨670枚のを二本あるから。それと道中に倒したモンスターの買取御願い?2000近い数だけどね!」
モルト
「空いた口が塞がらないとはこの事を差して言うのだろうな(気にしたら負けだ)!さぁ温かいうちに食べよう」
サワ姉さん
「シルバ余り無茶しないでね」
「ハイ!分かりました」
食後に居間で話し合う
「と言う訳で!冒険者ギルドに罠を張って来ました!」
モルト
「ひどい奴だなお前は!」
「ここ数日以内に俺の噂が立てば!受付嬢しか知らない俺の情報が!個人情報が流失した事になるしそこで、守秘義務違反でギルドを訴える!でもギルド長には情報は行くだろうけどね!取引で強制召集を免除して貰う事にしてるから!これでオレの事を影で調べてる連中にたどり着ければね」
モルト
「良い考えだが少し考えが甘いと思うが?」
「大丈夫その辺も考えてるから!アニキが俺の後見人だし何とかなると思う」
モルト
「成る程!ン~!.....商人ギルドの副会長の後見かヨシわかった」
「それと鍛冶師のグロンズさんを呼んで来たいんだけど!いいかな?弟さんがこの町に居るって聞いていたし30年位有ってないみたいだから?」
モルト
「それは問題無いから自由にしてくれ!」
「それでは明日迎えに行ってくるよ!でも凄いデカい町だね此処は?」
モルト
「そうだろう!王都の次にデカい町だし住んでる者は約30万人で一日の出入りする者は10万人以上だ。だから治安も悪いし!悪い店も沢山ある気を付けろよ?それと10日間滞在する予定だが例の件頼む!」
「大丈夫任せて。それじゃ~俺は寝るよお休み」
次の日の朝食後
「モンスター何処に置けばいいかな?」
モルト
「場所は有るよ来てくれ」
それから地下に下がり30メートル四方の部屋に連れて行かれ、そこに収納スペースからモンスターを出して積み重ねた!それと血抜きは終わってる事も伝えてから!グロンズさんを呼びに転移した。
鍛冶師工房に入り弟子に人にグロンズさんが何処に居るかを確認し、今回の説明をしてから倒したモンスターを引き取ると言われたので30体程を工房内に置き、グロンズさんが弟子に解体を指示し暫く留守にすると伝えてから奥さん!初めて会うが奥さんの所まで行き又説明してから着替えと弟さんに土産を用意しまた戻って来た!
弟さんの名前はエイドルさんと言うらしい!でモルト商会から30分程歩くと工房に着いた。
グロンズ
「わしだ~!わしが来たぞ~」
(わしが来たぞ~ってそんな言い方で通じるのか?)
エイドル
「オッ!ヤッパリアニキか久しぶりだな!20年位か?」
グロンズ
「32年だ!元気みたいで何よりだなブハハハハ」
エイドル
「32年か!もうそんなに経つか?取り合えず酒でも飲むか!姉さんも家のが喜ぶさぁ~中に」
(何だこれは会話か?)
グロンズ
「シルバ早く来いお前も!おっと!エイドルよい。ワシの友人のシルバだ宜しく頼むぞ」
エイドル
「へぇ~!人間の友人?兄貴が初めてだな人間の友人が出来た何て!俺なんか大嫌いだぞ」
「シルバです。エイドルさん宜しくお願いします。私からの土産はモンスターで良いですかね?」
エイドル
「兄貴の友人だ!気を遣うな」
グロンズ
「こう言うヤツだ!貰ってくれやナッ!それに手に入れるのが難しく高い金を払う必要が無くなるぞ!」
「取り敢えず何処に置きますか?広い場所が良いのですが?」
エイドル
「広い場所は奥だ!来てくれ」
13メートル四方の部屋だ結構広いな!収納スペースからオークキング・ボストロール・オーガ等を30体取り出し重ね置きしたら!驚いていた!
エイドル
「こいつ等はお前さんが倒したのか?」
「はい!そうです。レベル上げの為に2000匹くらい倒しました。もしまだ数が欲しいのでしたら幾らでも有りますから言って下さい。グロンズさんの弟さんからはお金は入りませんから!でもどうしてもと言われるならですが、グロンズさんに協力をお願いします」
エイドル
「アニキに?良く分からんが分かった。それは後でな取り敢えず飲むか?それとお前ら(弟子たちに)解体して置け何時も言ってる通りに丁寧にそして早くだ良いナ?兄貴に解体したパーツを見て貰うからな!」
エイドル家居間
「乾杯にスコッチを用意したんですけど?これはどうすか?
エイドル
「お前は気が過ぎだぞ!客のくせにまったく」
グロンズ
「こう言うヤツだ!付き合うと面白いぞ」
エイドル
「フム!その酒で乾杯だ!では32年ぶりの再会に乾杯」
「「乾杯」」
「「旨い!適度に強いが...旨いナこの酒はウン」」
エイドル
「そして!兄貴の友人シルバに乾杯」
「「乾杯」」
(一回で遣ればいいのに)
エイドル
「美味い酒をすまんな!在った事も無いのにわざわざそれと!その剣を見せてくれないか?先程から気になって居たんだが?」
「はい!どうぞ見て下さい、俺の相棒をグロンズさんの最高傑作です」
エイドル
「ほう~......面白いなサイクロプスの角に...はじ.......」
グロンズ
「言葉が出ないらしいな!見とれてるぞオイ!嬉しいナこの瞬間は本当に」
「私も初めて見た時は見とれましたよ!それに切れ味何て恐ろしいですからね。サイクロプスの骨も簡単に切れますし」
グロンズ
「当たり前だ!ワシの人生最高傑作品だぞ!もっと褒めろ」
「でも!そろそろ現実に戻って来て貰った方が良いのでは?」
グロンズ
「ぬ!確かにオイ!エイドル!エイドル聞こえてるか?」
エイドル
「あぁ~スマン!見惚れていた、綺麗だし瑞瑞しいまるで水がしたたり落ちてきそうだ」
「なんかモンスターを切って居たら段々と瑞瑞しさか増して来た感じです」
エイドル
「アニキよ!これ以上の作品を作らないか?二人で?」
グロンズ
「確かにワシ等兄弟でなら作れるな!やるか?」
エイドル
「やろう!シルバお前さんにだ!ここ数百年で一番素晴らしい剣?.......」
グロンズ
「そいつは太刀と言う又は刀だ!シルバに教わった製法で作り上げた、でだシルバ!ワシは暫くは帰らんからな!二人で太刀を最高の物を作るまでな」
「分かりましたが...弟子の人達は?」
グロンズ
「勝手にやらせとく、そろそろ自分で考えて材料の声を聴いて作らせないとダメになるからな50年も下積みしてるから何とかなるだろう!伝えて貰えるか?」
「分かりましたが!道具は自分の道具は持って来なくても?」
グロンズ
「ブハハハハ!そうだ自分の道具を取りに行かんとそれに特注の治具も有るし....ワシ達は暫く!三日位飲んでるから適当な時に来てくれ頼む」
「分かりました!それと強い酒を樽で買って置いたので飲んで下さいじゃ」
エイドル
「アニキよ!何と無くだがアニキが気にいった訳が分かった気がする」
グロンズ
「カナリ変わった奴だが!分かってくれるか?さてと飲むぞ、樽が五つも有るからな」
「「ブハハハハ」」
さてと!やる事が無くなったし、隠していた貴金属を取りに行くか!転移魔法でこの世界に来た時にゲットし木の根に埋めた宝物を取りに行った!そして偶然に盗賊共に襲われていた一団を助けて、面倒くさいので名前も言わずに逃げた!山の木々の間を走りトレーニングにいつの間にかなって居たが?
取り敢えず、疲れが出るまで走り回っていたら!綺麗な湖が有ったので泳ぐ事にした。デカい魚が居たので三匹ほど捕まえた後で血抜きをしてから!収納スペースに入れ、今度は潜水し底に向かって!途中で息がヤバくなり転移魔法で地上に戻り空気を貪った。それからは水面をユッタリと泳ぎ日が暮れて来たので転移魔法で屋敷の部屋に戻り、調理場に捕まえた魚を一匹持って行き驚かれたが今夜のメインに出してくれるそうだ。
それからアニキに取って来た、貴金属類を渡し投資と言う名の小遣い稼ぎにお願いした。(収納スペース内の金貨15万枚に銀貨は20万枚渡して置いた、前任者が減らした分を元に戻そうと考えていたからだが)
バルトの町に付いてからは!午前中に魔法の訓練をし。午後は転移魔法で近くの山を散策しモンスター狩りをしていた。(レベルも取り敢えず目についたモンスターを狩っていたのでレベル87に迄上がって居たが流石にレベルが高くなると中々上がらない!)
グロンズさんの事を完璧に忘れていたので!!迎えに行ったのだが.....まだ酒を飲んでいた!七日間も飲みっぱなし?取り敢えず無理矢理メルの町の工場に連れて行き工具に治具を用意し、弟子に勝手にやれと言って終わりみたいだった?(コッソリと弟子の一人が聞きに来たので掻い摘んで話をしたら納得していたみたいだ?)
この世界も悪くない!逆に楽しくなって来てる自分が居る?
。