衝撃の事実
短めで会話中心です。
「暇だ」
暇だ。申し込みは終わったし、開戦までまだかかるし。今日から何しようかな。ゲームは飽きてしまいそう。そうだ。
「いつも頑張っている皆に御褒美を与えます。希望をいってください」
「はいっ。私は高級な茶葉がほしいわ!」
「却下。そもそもお前に御褒美を渡す気は無い。お尻ペンペンの刑だ」
「それはそれで……」
エリーが希望を言う。俺は頑張った子に御褒美をあげるのだ。一日中暇しているような奴にあげるものはない。
「お兄様。私はお兄様とデートしたいです……」
「よし。かわいい。採用!」
「我は肉じゃ!主の!」
「よし。三十kg用意しよう」
「はい!」
サリーが手を挙げる。
「どうぞ」
「私は前のように熱く抱きしめてくれれば……」
「よし。一日中やってやる」
「あ、あの。私は一緒にお風呂で……」
「アミ大胆……。わ、私もそれで」
アミにイルミアが便乗する。
「よし。全裸で待っていよう」
「私は一緒に本を読んでいただければ……」
「謙虚なミリアかわいい。いくらでも読もうぞ」
「私はぁ、ビンタしてもらえれば」
「マリアの意外な性癖が露わに。かわいいからよし」
「私は稽古に付き合って貰おうかな」
カリナが言う。
「ボッコボコにしてやろう」
「私は一緒に寝たい!」
「ミリかわいい。たくさん寝るよ!!!」
性的な意味でも寝るよ!
「私は腕枕がいい」
「イリアには俺枕というものを見せてやろう」
俺枕は俺が枕代わりになることだ。
「私は、ご主人様からアクセサリーが欲しいです」
クラウが言う。
「最高の物をプレゼントしよう」
「私はキスでいいですよ」
「唇以外ならいいぞ」
「唇で」
「いや、あの」
「唇で」
「もう、すっごい深いのをしてやろう」
ラウラ怖かわいい。俺のファーストが。
「ちょっとラウラ!それはずるいわよ!私もしたい!」
「えー、クラウ。貴女もキスにすれば良かったじゃない」
「私がご主人様とキスしたらそのまま嬉死するに決まっているでしょ!」
「あ、私もするかも」
あのふたり結構仲いいよね。微笑ましい。
「ララスさんは?」
「えっ。私ですか?私は……その……」
「何でも言ってよ」
「あ、あのっ。頭を撫でて欲しいですっ」
かわいい。初めて幼女じゃないリアルの人にそう思った。ララスさんが貧乳のためだろうか。貧乳は結構好き。てかララスさん幼女に囲まれていたせいで、大人に見えていたけれど結構若い?十六から十八くらいか。結構見上げたりしてたせいか、勝手に大人だと思っていた。何にせよ俺より年上なのは確かだが。
違うよ?俺の身長低いせいでララスさんを大人だと思っていたわけじゃないよ?
しかしエリーとほぼ変わらないじゃないか。ララスさんにはもっと優しくしよう。今まで幼女じゃないからと、あまり話したりできなかったかも。業務連絡くらいだ。
「ララスさん」
「は、はい?」
「何歳?」
「十六ですが」
やっべ。俺と一個しか変わらない。これはギリギリストライクゾーンかもしれない。
「今日からララスと呼ぶわ」
「えっ!ほ、本当ですかっ」
何故か嬉しそうなララスの頭を撫でる。腕を上に挙げなきゃいけないのはなかなか屈辱だ。
「えへへ」
みんな聞いた?えへへ、だって。かわいい。
さて、今から御褒美の用意をしよう。まずはエリルのための肉だ。三十kgとほかのみんなの分だ。
中庭に行き、足をちぎる。腕よりは足の方が肉があるのだ。本当は胴体がいいのだが。あれ?一旦首と体を切り離して、首から胴体を生やせば胴体ごと行けんじゃね。いけた。俺の再生の仕方は結構汚い。再生したい部分の肉が盛り上がり、腕なり、足なりの形になるのだ。
内蔵を取り除いたり、骨を分けたりせねば。骨も食べられるし。なんとなくだが、ダシにはあんまり向かなさそう。




