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やっぱり私の好きな人

作者: ふぃゆ

席替えした。


私の隣は、あいつじゃない。


あいつは、私の目に入らない場所にいる。


別に頼み込んだわけじゃない。


時の運によるものだ。


今の席になって、正直前より楽しい。


隣の人は気さくな奴で、ほぼ毎日話している。


けど、何か足りない。


足りない。


前より、今の席の方が楽しいのに、


前の席は、私にとって辛い現場だったのに・・・


あぁ、そうか。


やっぱり、あいつが足りないんだ。


そう気づいたのは、いつだかの授業だった。


たしか・・・家庭科。


私の班は、みたらしだんごを作ることになって・・・。


その班には、あいつがいた。


だって、出席番号が似たような数字なんだもん。


その班での調理実習中、あいつは私のことを


なんども、


なんども、


「ねぇ、夏帆。」


名前で呼んでくれた。


もう、


バカ。


なんで、


なんで名前で呼ぶのさ。


私も


バカだからさ、


期待しちゃうじゃん。


もしかして、


私のこと・・・好きなのかなって。


でも、冷静になって考えてみたら、


そんな事、


ありえないんだよね。


だって、


他の女の子と、


いっぱい話してるんだもん。


前は、森永さんとばっか話してたけどさ


今は、


私の友達の祥沙ちゃんと話してる。


なんかさ


私の気のせいかもしれないんだけど、


あいつさ


女の子としか話してなくない?


・・・・・なんで?


そんなに女の子と話してると


私が、泣きたくなる。


私も話したい


声をかけてもらいたい。


他の女の子と話してる姿を見たくない。


ちなみにね、


これも関係ないかも知れないんだけどね


あいつ、私のほかにも名前で呼んでる女の子がいるんだ。


でもね、


その女の子たちは、あいつと同じ小学校だったの。


私だけ、


私だけ違う小学校出身なの。


これって、


私は特別ってことなのかな?


それって、


ちょっと期待してもいい、てことなのかな?


・・・期待させてください。


ちょっと、期待してもいいですか?

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― 新着の感想 ―
[一言] こんにちは。陸海空です。 前作も読ませていただきました。 共感する部分が多く、良かったです。 しかし、情景描写が少なく、物足りないです。 これからも頑張ってください。
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